
| フェラーリの維持には相当な覚悟が必要である |
296GTBでこの金額であれば、高額な限定モデルの保険料は「推して知るべし」
さて、フェラーリ296GTBの任意保険に加入するため見積もりを取得。
今回はオートカヴァリーノさん経由にて契約を行う予定であり、よってオートカヴァリーノさんより(任意保険の)見積もり取得を行っています。
ここでいくつかのパターン、そしてそれぞれの金額を見てみましょう。
今回取得したフェラーリ296GTBの任意保険はこんなイメージ
そこでまずは「免責0」に出していただいた保険の見積もりにつき、「もっとも手厚いタイプ(プラン①)」がこちらで、保険金額は年間486,000円。
保険会社 | 東京海上日動火災保険 |
保険の種類 | TAP |
料率クラス | 車両16、対人8、対物8、傷害9 |
割引 | 新車割引、Eco割引 |
年齢条件 | 26歳以上 |
その他の条件 | 20等級(63%割引) |
賠償責任保険(対人) | 無制限 |
賠償責任保険(対物) | 無制限 |
賠償責任保険(対物免責特約) | 0円 |
弁護士特約 | 付帯 |
人身傷害(自身の補償) | 無制限 |
車両保険の種類 | 一般 |
車両保険金額 | 5150万円 |
その他 | レンタカー等諸費用アシスト、ロードアシスト、車両新価保険特約 |
ちなみにこれを同じ補償金額のまま、車両保険を「車・乗用具等+A」に変更すると保険料がぐっと下がって284,320円となります(プラン②)。
これが何なのかというと、簡単に言えば「車両保険につき、単独事故と当て逃げではカバーされない」というもので、つなり自損事故や相手のわからない保険では”保険が降りず”、そのぶん保険料が安くなっているわけですね。
なお、保険料について「車両保険」は大きなウエイトを占めており、実際にこの車両保険を外すと「年間50,740円」と大幅ダウンし(プラン③)、つまり「もっとも手厚い保証」に比較すると約十分の一くらいの保険料に収まります。
ただ、このプラン③はあまりにリスキーで、もし事故を起こしてしまうと「(相手への保険金支払いはなされるものの)自分のクルマを修理するお金がビタイチでない」ということになり、さすがにこれは「無い」選択です(今までにもぼくはこの内容を選択したことはない)。
「免責」をいじるとちょっと保険料が変わってくる
そして次は「免責」を最大限にまでUPした場合。
自動車保険における「免責(めんせき)」とは、保険金が支払われる事故や損害が発生した場合でも、契約者(自分)自身が一定の金額を自己負担する仕組みのことで、簡単に言うと、「この金額までは自分で払いますよ」という、自分と保険会社との間の取り決めです。
こう書くと「免責は0円のほうがいいのでは」ということになるのですが、保険料を支払ってもらうと「等級」が下がってしまい翌年の保険料が高くなってしまうため、数十万円程度の修理費用だと「自腹で、保険を使用せずに」修理したほうがいい場合がほとんどです。※翌年だけではなく、その翌年以降にも影響する
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実際のところ、ぼく自身であっても「(翌年からの保険料が上がることを嫌って)保険を使用せずに自腹で修理」することが大半であったので、基本的にぼくは「免責額をMAXまで」引き上げて保険を契約するようにしています(ただし多くの場合、免責は20万円までしか引き上げることができない)。
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そしてこの免責を「20万円」にすると、もっとも手厚い補償内容の「プラン①」では486,010円から447,630円へと保険料が下がり、自損事故や当て逃げでは保証されない「プラン②」だと284,320円から263,710円へ。
ただ、「思ったほど下がらないな」というのが偽らざる心境でもあり、しかし補償内容を「減額」することはできず、よって最終的には「プラン②の免責20万円」にて契約する予定です。
参考までに、補償内容が少しづつ異なるので単純な比較はできないものの、ローマだと285,000円、ポルトフィーノだと319,490円となっていて、しかもこれらは車両保険に”一般”を選んだうえでの(つまりプラン①と同じ内容)この金額なので、やはり296GTBの保険料はかなり高額だと考えていいのかもしれません。
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もう一つ参考までに、ランボルギーニ・ウラカンだと223,010円、ミニJCWだと107,000円、ポルシェ・マカンSでは144,200円、ポルシェ718ケイマンでは119,330円なので、やはりフェラーリの保険料は「(ランボルギーニやポルシェに比較しても)高い」ということになりそうです。
フェラーリの保険はなぜ高いのか
そこでなぜフェラーリの保険料が高いのかを考えてみると、まず最大の理由は「車両金額が高いから」。
これはそのまんま(車両を修理する際に)保険会社が「より多くの保険金を支払わなければならない」ということを意味し、そのリスクを勘案して保険会社はフェラーリの保険金を高く設定しているわけですね。
そしてもうひとつが料率クラス。
この料率クラスは、自動車保険の保険料を決めるための重要な要素の一つであり、「この車は事故のリスクがどれくらいあるか」を車種や型式ごとに数値化したもの。
車種や型式によって事故の起こりやすさ(頻度)、修理費用の高さ、盗難のリスクなどが異なり、よって「料率クラス」という分類を用いてクルマごとのリスクの違いを保険料に反映させているわけですが、これにより、リスクの低いクルマに乗る人は保険料が安く、リスクの高いクルマに乗る人は保険料が高くなるという、”公平な”負担を実現しています。
そこでざっとぼくが自分の乗ったクルマで控えている料率クラスは以下の通り。
車種 | 車両 | 対人 | 対物 | 傷害 |
フェラーリ296GTB | 16 | 8 | 8 | 9 |
フェラーリ ローマ | 17 | 8 | 8 | 7 |
フェラーリ ポルトフィーノ | 17 | 11 | 4 | 7 |
ランボルギーニ ウラカンEVO RWD | 14 | 8 | 8 | 7 |
ポルシェ 718ケイマン | 14 | 7 | 6 | 8 |
ポルシェ マカンS | 15 | 8 | 7 | 7 |
ミニJCW | 11 | 7 | 7 | 7 |
トヨタ クラウンスポーツ | 13 | 7 | 7 | 7 |
これを見ると、296GTBだとほぼすべての料率クラスにおいてかなり高い料率となっていますが(料率が高いほうが保険料が高くなる)、とくに「傷害」がほかのクルマに比較して高いもよう。
ちなみにですが、この料率クラスは「車種によって固定」されるものではなく、さらに細かい型式ごとに設定され、同じ車種でも、グレードや年式によって料率クラスが異なることがあるほか、料率クラスは過去の事故データに基づいて毎年見直され、そのため自分自身が事故を起こしていなくても同じ車種や型式の車の事故が増えた場合、翌年の保険料が上がる可能性もあり、来年はまたこの料率が変わる可能性もありそうですね。
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任意保険の「料率クラス」はそれぞれこういった内容となっている
そこで料率クラス「車両」「対物」「対人」「傷害」について記載してみると以下の通りで、それぞれが「1から17」に分類されていますが(つまり17が最高)、フェラーリ296GTBの場合は「事故を起こした際の搭乗者のリスクが高い」ということになるのだと思われます。
1. 車両(車両保険)
- 内容: 自分のクルマが偶然な事故(衝突、接触、いたずら、自然災害など)によって損害を受けた場合に保険金が支払われる保険。
- 料率クラス: 車種・型式ごとに、過去の事故による車両の損害額や修理費用のデータに基づいて設定され、料率クラスが高いほど、修理費が高額になるリスクが高いと判断されて車両保険の保険料が高くなり、盗難の発生率も考慮されることがある。
2. 対物(対物賠償保険)
- 内容: 自動車事故により、他人のクルマや物(電柱、建物など)に損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われる保険。
- 料率クラス: 車種・型式ごとに、過去の事故における対物賠償の保険金支払い実績に基づいて設定され、料率クラスが高いほど、対物事故を起こしやすく、損害額が大きくなるリスクが高いと判断されて対物賠償保険の保険料が高くなる。
3. 対人(対人賠償保険)
- 内容: 自動車事故により、他人を死傷させ、法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われる保険。
- 料率クラス: 車種・型式ごとに、過去の事故における対人賠償の保険金支払い実績に基づいて設定され、料率クラスが高いほど、人身事故を起こしやすく、損害額が大きくなるリスクが高いと判断されて対人賠償保険の保険料が高くなる。スポーツカーなど、速度が出やすい車種は料率クラスが高くなる傾向が見られる。
4. 傷害(人身傷害保険または搭乗者傷害保険)
- 内容: 自動車事故により、自身や同乗者が死傷した場合に保険金が支払われる保険。人身傷害保険は過失割合に関わらず実際に被った損害額が補償され、搭乗者傷害保険は死亡や後遺障害、入通院日数などに応じて定額の保険金が支払われる。
- 料率クラス: 車種・型式ごとに、過去の事故における人的な損害の保険金支払い実績に基づいて設定され、料率クラスが高いほど、死傷事故が発生しやすく、損害額が大きくなるリスクが高いと判断されて傷害保険の保険料が高くなる。
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