【衝撃】ドバイの廃車場「スーパーカーの墓場」とは？ロータス、ベントレー、GT-R、フェラーリ、ロールス・ロイスがひっそりと買い手を待つ【動画】

｜　現地レポート】ドバイのジャンクヤードはスーパーカーの宝庫だった　｜

この「ジャンクヤード」は一度は見にゆく価値がありそうだ

中東、とくにドバイは世界でも有数のスーパーカー密集地域。

その一方で、不幸にも事故や自然災害によって命を絶たれた高級車たちの墓場も存在します。

この「墓場」については度々報じられているものの、今回はアメリカを拠点とするカーフォトグラファーラリー・チェンがドバイのジャンクヤードを訪れ、その驚きの光景をレポートし動画を公開することに。

ほぼ新車のロータス・エレトレが廃車に？

まず注目の一台は、ロータスが2022年に発表し、2024年にデリバリーが始まったばかりの電動SUV「エレトレ」。
外装には目立ったダメージがなく、鮮やかなイエローのボディは再利用可能であるようにも見えます（一見するとまだ普通に走りそうでもある）。

ただし、エアサスペンションの故障により車高は沈み込み、ドアハンドルも突出しているなど、内部の電装系に致命的な損傷がある可能性があり、ドバイで近年多発している洪水被害の影響を受けたのだとも考えられ、電子機器への浸水が（この墓場に鎮座することになった）原因なのかもしれません。

スーパーカーだらけの“カラフル”なジャンクヤード

そして動画を見ると、このエレトレ以外にも、驚くべきラインナップが廃車場に集まっており、ざっと例をあげると以下の通り。

• フェラーリ 812スーパーファスト
• マクラーレン 720S
• ポルシェ911 ターボ
• ベントレー、ロールス・ロイス、アストンマーティンなど多数
  

ラリー・チェンによれば、「これまで見た中で最もカラフルなジャンクヤード」とのことで、高級車特有の鮮やかなカラーリングが、廃車場のイメージを覆す“異世界”のような雰囲気を作り出しています。

貴重なパーツ市場の供給源にも

現地のジャンクヤードはしっかりと整理されており、車種ごとのパーツ保管エリアも完備。

ラリー・チェンも指摘するように、例えば以下のようなアイテムを入手でき、できるだけ安価にエキゾチックカーを修理したい人々、パーツ流用によってカスタムカーを作るビルダーなど、世界中の愛好家にとっての貴重なパーツ供給源となっているのだそう。

• （新品だと高額な）カーボンセラミックブレーキ
• ボディパネルやアクセサリー類
• V12エンジンのメカニカルコンポーネント
  

アメリカンマッスル専用ヤードも

また、近隣にはアメリカ車専門の廃車場もあり、フォード・ダッジ・シボレーなどのマッスルカー向けパーツもストックされています。

意外ではありますが、中東ではアメリカ車の人気がけっこう高く、こうした需要に応える拠点ともなっているようですね。

「ドバイのジャンクヤード」動画あり：30分に及ぶ廃車場ツアーが公開中

今回の現場を収めた30分間の映像は、HagertyのYouTubeチャンネルにて公開中。

貴重なショット満載で、廃車というよりも「自動車博物館の裏側」といった様相すら感じさせます。

まとめ：スーパーカーの「最後の居場所」に見るリアル

ドバイのジャンクヤードは、超高級車でさえ無常に廃棄される現実を映し出しています。

一方で、これらの車が提供するパーツは次世代のカーライフやレストア文化を支える希望でもあり、動画だけではなくその「実際」を見にゆく価値があるのかもしれません。

あわせて読みたい、関連投稿

参照：Hagerty（YouTube）