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メルセデス・ベンツが2026年第1四半期の業績を発表。中国の落ち込みによって前年比マイナスなるも、その他の市場ではプラスに転じ「特にEVが好調」

メルセデス・ベンツGLBのフロントグリル

| 新型「CLA」が欧州市場を席巻 |

攻勢を強める「電動化メルセデス」の現在地

メルセデス・ベンツ・グループが2026年第1四半期(1〜3月)の全世界販売台数が49万9,700台に達したと発表。

特筆すべきは、バッテリー電気自動車(BEV)の目覚ましい躍進でで、新型「CLA」のフル電気自動車モデルが欧州市場で異例のヒットを記録し、同地域でのBEV販売台数は前年同期比で34%増加。

中国市場の停滞を米国と欧州の強力な需要がカバーする形で2026年の通期目標に向けてまずまずのスタートを切っています。

この記事の要約(ポイント)

  • 新型CLAが販売を牽引: 欧州・ドイツでBEV販売が3割以上の大幅増
  • 米国市場が好調: 全体で20%増、マイバッハなどの最高級車も34%増と急伸
  • 中国は「移行期」: モデル刷新時期と重なり一時的に減少するも、ハイテク装備で巻き返しへ
  • 受注残は好調: 電気自動車のGLCやSクラスの注文が予測を上回り、工場はフル稼働状態
メルセデス・ベンツEQBのホイール
メルセデス・ベンツが新型CLAをついに発表、前後ランプ内には立体の「スリーポインテッドスター」、グリル内にも142個の”光る”星が内装される
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欧州・米国で「高付加価値モデル」が爆発的人気に

今回の結果で注目すべきは販売台数以上に「どのモデルが売れているか」という”中身”。

米国では「マイバッハ(+34%)」や「AMG(+5%)」といったハイエンドモデルがブランドを牽引する一方、欧州では新型「CLA」への注文が殺到しており、ラシュタット工場では3交代制のフル稼働でも追いつかないほどの人気を博することに。

また、新型「GLC」のBEVモデル(電気自動車版)は、同社史上最高の滑り出しを記録するなど、これまで「伝統」を重んじてきた顧客層が急速にメルセデス・ベンツの最新電動化モデルへとシフトしている様子を伺うことができ、ようやくメルセデス・ベンツの思い描いた未来がやってきた、という感じですね。

メルセデス・ベンツのグリル

メルセデス・ベンツ、新型GLC EVを発表。ブランドの未来を担う「最重要モデル」、光る巨大グリルにて存在感をアピール
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2026年第1四半期(Q1)販売実績・データ

今回発表された主要な販売データを表にまとめると以下の通りで、中国市場が大きく足を引っ張っているものの、それ以外の市場ではすべてプラスに転じており、中身としては「悪くない」という印象。

なお、中国市場の比率も大きく下がって22%となり、「トータルの台数は減ったといえど」、むしろ健全な状況に戻りつつあるといえるのかもしれません。

地域別・セグメント別販売実績

カテゴリ2026年Q1販売台数前年比 (2025年Q1比)
グループ総販売数499,700台-6%
うちBEV(電気自動車)50,400台+11%
欧州市場(全体)158,400台+7%
ドイツ国内(BEVのみ)-+36%
米国市場(全体)81,100台+20%
中国市場(全体)111,600台-27%
eVans(商用電気バン)6,100台+29%
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市場の動向:中国とそれ以外のコントラスト

中国市場での27%減という数字は衝撃的に見えますが、これは主要モデル(エントリーセグメント等)のモデルチェンジ時期が重なったことによる「計画的な移行」の影響が大きいと説明されており、メルセデス・ベンツは今後、中国専用にカスタマイズされたOS「MB.OS」を搭載した新型Sクラスなどを投入することで巻き返しを図る構えを見せています(ただ、実際に中国市場で失ったシェアを回復することは難しいであろう)。

メルセデス・ベンツのインテリア

競合比較と市場での位置付け:ラグジュアリーEVの覇権争い

メルセデス・ベンツは現在、BMWやアウディ、そしてテスラといった強豪と「プレミアムEV」領域において激しく火花を散らしており、この状況の中でメルセデス・ベンツが選んだ生き残る手段は「デジタル・ラグジュアリー」の徹底です。

  • 技術: 新世代OS「MB.OS」による高度な運転支援とインフォテインメント
  • 体験: マイバッハに見られる圧倒的なパーソナライズ
  • 多様性: ハイテクな内燃機関(ハイブリッド)とBEVを並行して展開する柔軟なポートフォリオ

特に欧州で「カー・オブ・ザ・イヤー2026」に選ばれた新型CLAは、伝統的なセダンの美しさと最新の電動化技術を融合させた「現時点での最適解」として市場に受け入れられており、ライバルに対しても大きなアドバンテージを構築しているように思えます。

新型電気自動車、CLAが「最も安全なクルマ」に認定。メルセデス・ベンツが証明した”命を守る”140年の執念とは

Image:Mercedes-Benz

2026年はメルセデスにとって「収穫の年」になるか

2026年第1四半期の結果は、メルセデス・ベンツが掲げる「EVファースト(ただし市場に合わせて柔軟に)」という戦略が、成熟市場である欧州と米国で見事に機能していることを示すもの。

今後は4月に控えている「新型フル電動Cクラス」のワールドプレミアや、中国市場での新型Sクラス導入が控えており、後半戦に向けた”仕込み”は十分です。

地政学的な不透明感はあるものの、(CLAの)受注残が積み上がっている現状を鑑みれば、2026年はメルセデスにとって電動化への移行を確固たるものにする「飛躍の年」となる可能性が高いのかもしれません。

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最近の自動車業界では「EVの需要が鈍化している」というニュースも散見され、しかしメルセデス・ベンツの結果を見ると「魅力的な新型モデル(CLAやGLCなど)さえ投入すれば、需要は依然として非常に旺盛」であることが分かります。※今までのEQシリーズが受け容れられなかった理由は謎であるが、「アッパーマーケットを狙いすぎ」、そして「デザインがEVを主張しすぎ、そしてナスのようだったから」なのかもしれない

ブランド力と最新テクノロジー、そして「所有する喜び」を兼ね備えたプレミアムEVは一般的な大衆向けEVとは一線を画す市場を形成し始めており、メルセデス・ベンツにとっての「柱」となる可能性をも秘めているのかもしれませんね。

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