ランボルギーニがアヴェンタドールをベースにしたハイブリッドカー「トスカ」をテスト中。
これはアヴェンタドールにウラカンの610馬力V10、そして3モーターハイブリッドシステムを合体させたものをドッキング(つまりアステリオンと同じ)させたもの。
目下の問題は重量とのことで、やはりバッテリーが非常に重いようですね。
このハイブリッドシステムは合計で205キロありますが、前輪を駆動する2モーターと、エンジンとトランスミッションとの間に設置されるモーターの合計3モーター。
これにバッテリー等があわさっての重量ということになりますが、もともとの4WDシステムを排除できる(プロペラシャフト等)ので、そのぶん50キロは減算可能。
それでも145キロは増加することになり、これがパフォーマンスにどう影響を及ぼすか、コストに見合うパフォーマンス向上と環境性能が得られるか、というところが焦点のようです。
このハイブリッドシステムはパーツのみで1000万円を超えるとされ、これを組み込んだ車を開発し、ペイできるところまでもってゆくとちょうどポルシェ918スパイダーと同じ1億円あたりになるのでは、と見られているようですね。
たしかに0-100キロ加速は2.6秒程度になるかもしれませんし、最高速度も時速350キロを超えそうですが、わずか0.1-2秒、プラス5キロにアヴェンタドールの倍以上の価格を払う顧客がたくさんいるとは考えられず、ここはランボルギーニも頭を悩ませるところだと思います。
現時点でライバルたちはどんどんターボ化しており、それに対抗するにはターボ化が手っ取り早いのですが、ランボルギーニは今の所スポーツカーにおいてターボ採用に否定的で、となると残る道はハイブリッド、ということなのかもしれません。
しかしこちらは(モーターがいかに瞬間的トルクを発生させることができ加速性能に優れようとも)重量と価格の問題があり、セールスそのもの、そしてスポーツカーとしての存在意義そのものに疑問を投じる可能性もあり、非常に悩ましいところだと思います。