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「VWがランボルギーニ売却」計画再び?浮上した「IPO・株式公開」とスピンオフの可能性。そしてフォルクスワーゲングループの苦境

ランボルギーニ ウルスのヘッドライト
Life in the FAST LANE.

| 以前にも売却が「真剣に」検討され、その際には結局「流れた」が |

それほどフォルクスワーゲンの「内情」が厳しいということであろう

自動車業界を揺るがす衝撃的な噂が再びフォルクスワーゲン(VW)グループの内部から聞こえてくることに。

なんと同グループが保有するスーパーカーブランド、「ランボルギーニ」を財務資産として見直し、売却あるいは株式公開(IPO)を計画しているのではないかというもので、これは以前に「流れた」話がまた頭をもたげているということになりますね。

いったん撤回された案件ではあるだけに「まさか」と思える話ではありますが、現在のVWグループが置かれている深刻な状況を鑑みるに、この動きは決して不可能とは言えない現実味を帯びていて、今回はこの噂の背景、そしてランボルギーニの未来について考えてみましょう。

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この記事の要約(30秒でわかるポイント)

  • 最新の噂: フォルクスワーゲン(VW)グループ内で、ランボルギーニの売却やIPO(新規公開株)が再び検討されているとの情報
  • 背景にある危機: VWはEV化やソフトウェア開発に巨額の投資が必要な一方、工場閉鎖や人員削減を迫られるほどの苦境にある
  • 売却ではなくIPOか: 完全売却ではなく、イタルデザインの株式大半を売却した前例のように、コントロール権を残した「一部IPO」で資金調達する可能性が濃厚。あるいはフィアットとフェラーリのようにIPO後にスピンオフか
ランボルギーニのブレーキキャリパー
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巨額のEV投資とVWグループが直面する構造改革の波

現在フォルクスワーゲングループは歴史上最も大規模かつ過酷な変革の渦中にあり、電動化(EV化)、車載ソフトウェアの開発、そして自動運転技術の確立には文字通り数百億ユーロ(数兆円規模)という天文学的な投資が必要となるのですが、しかしその資金源となるべき既存の量産車ビジネスは世界的なEV需要の鈍化や競争の激化によって非常に厳しい局面に立たされているというのは周知の通り。

実際にドイツ国内での工場閉鎖や大規模な(10万人規模の)人員削減といった、これまではタブー視されていた劇的な構造改革案が報じられるほどに現在のVWは追い詰められているのが現状です。

そこで白羽の矢が立ったのが「グループ内で最も価値があり」、かつ「最も利益率が高い」とされるプレミアムブランドの存在、つまりランボルギーニというわけですね。

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なぜランボルギーニなのか?「完全売却」ではなく「ポルシェ方式のIPO」か

ランボルギーニは現在、ウルスやレヴエルト、そしてウラカンの後継車であるテメラリオなど、非常に強力なラインナップを擁し、過去最高の販売台数と驚異的な利益率を叩き出しており、業界屈指の「稼ぎ頭」であるとともにブランド価値も最高峰にあるという状態。

ランボルギーニ テメラリオのメーター表示
ランボルギーニが3年連続で販売台数「1万台の壁」を突破し過去最高を記録、1台あたりの利益を最大化することで利益率はアウディの約5倍に

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だからこそ、VWにとっては非常に魅力的な「資金調達のカード(切り札)」になり得るのですが、ここで噂されているのはブランドの権利をすべて他社に譲り渡すような「完全売却」ではなく、有力視されているのは「部分的なIPO(新規公開株)」、つまり株式の一部を上場させて市場から莫大なキャッシュを調達しつつ、VWグループが経営権(コントロール権)を維持するという手法です。

これは数年前に同じVWグループ内の「ポルシェ(Porsche AG)」が実施し、大成功を収めた戦略と全く同じスキームでもあり、手元に一定数の株式を残しておけば、そこから「株価が上昇した場合」に追加で売却したりといった”継続的に金の卵を生むガチョウ”として保有し続けることが可能となるわけですね。

ランボルギーニのパーソナリゼーションプログラム「アドペルソナム」のボディカラーサンプル
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過去の動向から見る現実味:イタルデザインの株式売却

この噂が単なる妄想で片付けられないのは、VWグループがすでに重要な資産の整理に着手しているという事実があり、同グループはすでに傘下の有名デザインハウス「イタルデザイン(Italdesign)」のマジョリティ株(過半数の株式)を売却するという周囲を驚かせる決断を下しています。

これは未来のコア技術に投資するためであれば、たとえ歴史ある重要資産であっても切り離す(再編する)というVWの強い覚悟の表れであると考えられ、この行動を見る限りではランボルギーニの売却も「ありうる話」だと考えられるわけですね。

加えて、ポルシェがブガッティの株式を売却したことからも「次はランボルギーニ」となるのも不思議はないのかもしれません(価値の高いものから徐々に切り売りしてゆく)。

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競合他社の動向とスーパーカーブランドの市場価値

ランボルギーニの今後の出方を予想する上で、競合となる独立系スーパーカーブランドの市場での立ち位置を比較してみると、現在の価値がより明確になります。

ブランド名経営形態 / 親会社主な財務・上場戦略
ランボルギーニVWグループ(アウディ傘下)今回、部分的IPO(株式公開)の噂が浮上
フェラーリ独立上場企業2015年にフィアットからスピンオフして上場。株価は高値を維持。
ポルシェVWグループ(親会社)2022年に部分的IPOを実施。時価総額で親会社に匹敵する成功例。
アストンマーティン独立上場企業外部投資家(ローレンス・ストロール氏や吉利汽車など)から資金を受け入れ。

このように、フェラーリの独立上場での大成功、そしてポルシェのIPOによる資金調達の成功という前例があるため、ランボルギーニの単独上場は(現在が絶好調であるがゆえに)投資家からも極めて高い関心を集めることは確実です。

ランボルギーニ テメラリオのメーター表示
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噂は「現実的なシナリオ」へ。スーパーカーの未来はどうなる?

現時点では、フォルクスワーゲンからランボルギーニ売却やIPOに関する公式な発表は(もちろん)何もなく、テック部門への外部投資家の誘致など、他の資金調達オプションも並行して検討されている段階であると報じられています。

しかしそれでも、いったんは撤回されたこの話がいまや「十分に起こり得る現実的なシナリオ」として語られている事実そのものが、自動車業界の変革がいかに激しいかを物語っていて、そしてこれまで数々のチャンスを見逃してしまったフォルクスワーゲンからすると、「この機を逃してはならない」と考えたのかもしれません。

ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの給油口
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仮にIPOが実現すれば、ランボルギーニはさらに独自の投資と開発の自由度を手に入れる可能性もあり、独自の電動化やハイブリッド戦略を加速させるチャンスになることも推測でき、しかしあるいは、これまで恩恵を受けてきたフォルクスワーゲングループ内の資産を活用できずに「コスト高」体質に陥ってしまう可能性も考えられ、しかしこのあたりについては様々な検討がなされるものと思われ、「落ち着くとことに落ち着く」のを待つしかないのかも(ブガッティはVWグループから分離することによって、テストコースなどを使用することができなくなった)。

ちょっと面白いのは、以前にランボルギーニの売却が検討された際、その理由は「電動化一直線のVWの方針と、大排気量を貫くランボルギーニとの方向性そしてブランドイメージが合わず」お荷物として放り出されるというものだったのですが、今ではVWの方針も変更され、「フォルクスワーゲンの救世主」として売却が検討されているというにはなんとも皮肉な事実である、とも考えています(わずか2年ほどでここまで事情が変わろうとは)。

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参照:The Supercar Blog, italpassion

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