
Image:Ferrari
| もちろん落札価格は全額チャリティへ |
それにしてもフェラーリはずいぶん思い切った判断を下したということに
自動車界の頂点に君臨するフェラーリ。
その歴史において最も大きな転換点として発表した同社初のフル電動(BEV)モデルが「Luce(ルーチェ)」であり、その記念すべき市販量産第1号車、すなわち「シャシーNo.0」が早くもオークションに姿を現すことが明らかに。
出品を手掛けるのは老舗オークションハウスのRMサザビーズで、2026年8月中旬に米カリフォルニアで開催される「モントレー・カー・ウィーク」の目玉ロットとして競売にかけられることがアナウンスされています。
しかも今回提供されるのは、フェラーリのビスポーク部門が極限まで意匠を凝らした特別な「テーラーメイド(Tailor Made)」仕様であり、さらに「落札収益のすべてが慈善団体に寄付されるチャリティオークション」という条件も公開済み。
跳ね馬の電動化の歴史の幕開けを象徴する、この極めて貴重な1台の詳細について見てみましょう(この記事で示す画像はいずれも通常版。実際に出品される個体はこちら)

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【この記事の要約(3つのポイント)】
- フェラーリ初EVの量産第1号車が降臨:フェラーリが満を持して世に送り出す初の市販フル電動スーパーカー『Luce(ルーチェ)』のまさに「シャシーNo.0(生産第1号車)」が、早くもオークション市場に登場。
- RMサザビーズ・モントレーで競売へ:2026年8月に開催される世界最高峰の自動車オークション「RMサザビーズ・モントレー」に、最低落札価格なしの「ノーリザーブ」で出品。落札予想価格は110万ドル(約1億7000万円)以上。
- 世界限定の特別注文(テーラーメイド)仕様:フェラーリのパーソナライズ部門が手掛けた特別なワンオフ仕様であり、落札で得られた収益はすべてチャリティ(慈善事業)へ全額寄付される歴史的なメモリアルオークション。

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モントレーでの最も大きな話題に?フェラーリが仕掛ける「BEV時代のハロー効果」と慈善の精神
『Luce(ルーチェ)』は、フェラーリの伝統である「息をのむようなデザイン」と「官能的なパフォーマンス」を最新の電気駆動テクノロジーで再解釈した最新鋭のエレクトリックスポーツカー。
今回RMサザビーズに出品される車両は、量産ラインからロールアウトする最初の1台で、「シャシー0」というこれ以上ない希少なシリアルナンバーが刻まれており、将来的なコレクターズバリューが約束されたマスターピースとも言える一台。
今回のオークションの最大の見どころは、最低落札価格(リザーブ)が設定されていない「ノーリザーブ(No Reserve)」での出品となっていることで、つまり、どれだけ安値であっても最高額を提示した入札者に必ず売却される仕組みとなっていますが、世界中のトップコレクターがこの歴史的な1台を巡って激しい入札バトルを繰り広げることは確実視されています。
RMサザビーズの発表によると、落札予想価格は110万ドル(約1億7,400万円)となっていますが、もちろん(過去のEVの例を見るに)これを大きく割る可能性も考えられ、フェラーリとしては「ずいぶん思い切った賭けに出た」という印象で、実際にここ最近のフェラーリはルーチェの扱いに対してはかなりナーバスになっているように感じられたため、ここで「上がるか下がるかわからない」オークションへと出品すること自体がかなり意外でもあるわけですね。

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なお、この車両はフェラーリの特注プログラム「テーラーメイド」によって、Luceの持つ先進的なキャラクターを際立たせる特別な内外装カラーや素材が奢られており(内外装やホイール、インテリアのアクセントなどが真っ白)、その収益の100%が教育や環境保護などの慈善事業に役立てられるため、フェラーリというブランドの格調の高さを世界にアピールする記念碑的なイベントとなることは(落札価格にかかわらず)間違いないものと見られます。
車種概要・スペック・特徴
今回出品される「フェラーリ・ルーチェ “テーラーメイド”」の概要およびスペックをまとめると以下の通り。
2026年式 フェラーリ・ルーチェ 「テーラーメイド」シャシー0 概要
- ベース車両:フェラーリ ルーチェ(Ferrari Luce)
- シリアルナンバー:シャシー No.0(市販量産第1号車)
- 仕様:テーラーメイド(Tailor Made)特別パーソナライズ仕様
- パワートレイン:フェラーリ独自開発 高出力マルチモーター駆動BEV
- 想定最高出力:1,000馬力オーバー(予測値)
- 出品オークション:RMサザビーズ・モントレーオークション(2026年8月13日〜15日開催)
- 販売条件:ノーリザーブ(最低落札価格なし)、収益は全額チャリティ寄付
- 予想落札価格:1,100,000米ドル(約1億7400万円)以上
伝統ブランドによる「シャシー0」の資産価値:「始まりの1台」という絶対的アドバンテージ
これら競合モデルと比較した時、フェラーリ・ルーチェの「シャシー0」が持つ最大のアドバンテージは、性能の数値そのものではなく「フェラーリが作った歴史上最初の市販量産EVのトップナンバー」という、後からどれほどのお金を積んでも決して手に入らない絶対的な歴史的価値。
このルーチェが今後どういった評価を市場からくだされるのか、そしてフェラーリが今後EVを継続するのかどうかはわかりませんが、たとえルーチェが成功しても失敗しても、「ひとつの時代をフェラーリが切り開こうとした」その存在として歴史に名を残すことは間違いなく、そしてその歴史の「始まり」がこの「シャシー0」ということに。
そしてもしルーチェが「失敗した」としても、フェラーリの「偉大なる失敗作」をガレージに収めておくのもまた「コレクターとしては意味のある行動」だと考えられ、通常版のルーチェを1億円で買うよりは、このシャシー0を1億円で落札したほうがずっといいだろう、とも考えています(もちろん、実際の落札価格はオークションが終わってみるまでわからない)。

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結論:電動化への移行を「勝利の物語」へと昇華させるフェラーリの知略
一部の熱狂的なガソリン車信奉者からは、「V12やV8のサウンドがないフェラーリなど認めない」という声が上がっていたのも事実です。
しかし、フェラーリはこのルーチェの量産第1号車を、富裕層のステータスシンボルであるモントレーのチャリティオークションという最高の舞台でお披露目することで、BEVへの移行をネガティブな規制対応ではなく、極めて前向きで高尚な「ブランドの進化」として演出することを狙っているのだとも考えられます(それでも、予想を大きく下回る価格で落札される可能性もあり、やはり「賭け」であることは間違いない)。
このオークションで叩き出される落札額は、そのまま「世界がフェラーリの電動化未来にどれほどの期待を寄せているか」を示す信頼のバロメーターとなる可能性が非常に高く、未来の自動車史の教科書に必ず載るであろう、フェラーリ初の市販EV「シャシー0」に対してハンマーが振り下ろされるその瞬間、ぼくらは跳ね馬の新しい伝説の始まりを目撃することになるのかもしれません。
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