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テスラ・ロードスターが「宙を舞う」とき、ドライバーからはこう見える。車載カメラ映像が公開され「未知の視界」だとして話題に

テスラ ロードスターの「空を飛ぶ」デモンストレーション時のPOV映像
Tesla

市販化に様々なハードルが存在するのがこの新型テスラ ロードスターではあるが

それでも実際に「空を飛んだ」ことの意義は大きい

電気自動車(EV)界のパイオニアであるテスラが、再び世界の自動車ファンやテクノロジー関係者の度肝を抜く存在として公開したのが「新型ロードスター」。

2019年の発表以来、その圧倒的なスペックと度重なる延期で話題を集めてきたモデルではありますが、その発表イベントでは「空を飛ぶ」様子が話題となり、今回公式に公開されたのは車載カメラ(POV)によるマルチアングル映像で、無人駆動のプロトタイプ車両がまるで風に舞う葉のように宙を舞い、上下反転して着地するという、従来の自動車の概念を根本から覆すデモンストレーション映像が示れることに。

この記事の要約

  • テスラが新型「ロードスター」のデモンストレーションイベントを開催し、車両が空中へ跳躍・反転して着地する衝撃のオンボード(POV)映像を公開
  • この過激なパフォーマンスは、車体後部や底部に搭載された最大10,000 psiの高圧窒素による「コールドガススラスターシステム」によって実現されている
  • 量産モデルは2028年の生産開始を目指しており、標準の「Performance」のほか、爆発的な加速を狙う「Thrust」、シングルシート仕様の「Rocket」などのラインナップ構想が示されている

テスラ新型ロードスター「空中浮遊デモ」の概要

テスラが実施したこの衝撃的なデモンストレーションは、車体が空中に跳躍し、上下逆に反転してから接地・走行を続けるという、SF映画さながらのスタント演出。

新型テスラ・ロードスターのインテリア(全景)
Tesla

ネット上ではその現実性や意図に対して賛否両論や懐疑的な声も上がっているものの、実際に車両が飛行・反転動作を行った映像は大きな反響を呼んでいて、そして今回テスラはこの無人デモの模様を車載POVを含む複数画角から公開し、移動手段を超えた「究極のエンターテインメントマシン」としての側面を強くアピールしているというわけですね。

コールドガススラスターの仕組みとスペック比較

新型ロードスターが「飛ぶ」ために採用された技術の核心は、イーロン・マスク氏率いるSpaceXのロケット技術を応用した「コールドガススラスターシステム」で・・・。

注目要素スラスター仕様・車両スペック
推進システム高圧窒素ガスによるコールドガススラスター(Cold-Gas Thruster)
タンク圧・容量最大 10,000 psi / 200リットル容量タンク
充填時間現状:2〜6時間 ➔ 目標:30分以内(インフラ整備が今後の課題)
予想ラインナップPerformance: スラスター非搭載の標準量産モデル
Thrust: 後部スラスターで0-60mph加速度を劇的向上
Rocket: シングルシート仕様のアクロバット特化モデル
生産開始目標2028年内を目標として設定
新型テスラ・ロードスターのエクステリア〜飛行風景
Tesla

ドライバーのすぐ後ろ(グレードによってはドライバーの横にも追加)に配置された200Lタンクには最大10,000 psiという驚異的な高圧で窒素が充填されており、現状では充填に数時間を要するものの、テスラはこれを30分未満へ短縮する技術開発を進めているという状況。

そして後部にスラスターを配した「Thrust(スラスト)」グレードでは、0-60mph(約0-96km/h)加速で2秒を切る圧倒的な加速性能を狙っています。

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公道走行の実現可能性と市場での位置付け

超ハイエンドなパフォーマンスを追求するハイパーカー市場において、リマック「ネヴェーラ」やピンファリーナ「バッティスタ」、さらには中国の新興メーカーによる電動ハイパーカーが最高出力や加速力を競い合っており、しかし、ロケット推進器(スラスター)を車体に積み、物理的に車体を跳躍させるというアプローチはテスラだけにしか見られない異次元の発想ともいえるもの。

ただし、現状の「コールドガススラスター搭載版」はあくまで試作機(プロトタイプ)の域を出ておらず、高圧窒素ガスを噴射するシステムが公道走行の認可(ストリート・リーガル)を得るハードルは極めて高く、特にシングルシート仕様の「Rocket(ロケット)」などが公道登録される可能性は極めて低いとみられています。

現実に登場する市販モデルの主力は、スラスターを省いた純粋な電動ハイパーカー「Performance(パフォーマンス)」仕様になると考えられ、テスラはこのPerformanceのみを「公道走行可」としていますね。

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Tesla

2028年生産開始へ向けた展望

当初の発表から大幅にスケジュールが遅延しているロードスターではありますが、テスラは現在「2028年の生産開始」を目標として開発を継続しています。

高圧ガスの供給インフラをどこでどのように展開するのか、また安全基準をどうクリアするのかといった課題は残されているものの、しかし自動運転技術やバッテリー性能の進化と並行し、テスラが描く「クルマの限界を超える」挑戦はSNSや動画プラットフォームを通じて世界中の次世代ファンを引きつけ続けているのもまた事実。

結論

テスラが公開した新型ロードスターの「空中飛行」POV映像は、自動車の未来に対する同社の破天荒なビジョンを改めて世界に強く印象付けるものであり、10,000 psiのコールドガススラスターやアクロバティックなスタントがそのまま市販車に採用されるかは不透明ではありますが、2028年の市販化に向け、この新型ロードスターが電動ハイパーカーの新たな金字塔となることは間違いであろうと考えています。

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参照:Tesla

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