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テスラ「新型ロードスター」は人間が運転できる最後のモデルに?イーロン・マスクCEOが明かした完全自動運転ラインアップへの野望

新型テスラ・ロードスターのインテリア(ステアリングホイール)
Tesla

| たしかに以前にもイーロン・マスクCEOは同様のコメントを発していたが |

いよいよそれが「現実」のものに

空中を跳躍したり逆さまで”飛行”するといったSF映画さながらの演出で世界中に衝撃を与えたテスラの次世代「ロードスター(Roadster)」。

その驚異的なパフォーマンスやロケットスラスターの話題に注目が集まる一方、テスラの将来に関わる極めて重大な発言がなされていたことが報じられてちょっとした話題に。

発表の壇上において、テスラの車両エンジニアリング担当副社長であるラース・モラヴィ氏とイーロン・マスクCEOが語ったのは、単なる新型車の紹介にとどまらない「人間による手動運転(マニュアルドライブ)時代の終わり」であったといい、自動車の概念を根底から覆す可能性を秘めたマスクCEOの発言、そしてテスラが描く未来像の現実味について考えてみましょう。

新型テスラ・ロードスターのエクステリア〜飛行風景
Tesla

この記事の要約

  • テスラによって”再”披露された新型「ロードスター」の発表イベントにて、イーロン・マスクCEOが「長期的には、このロードスターがテスラにとって人間が手動で運転できる唯一のクルマになる」と発言
  • 2006年の初代ロードスター登場から20年以上の節目を経て、テスラは将来的に新型乗用車のラインナップをすべて完全自動運転(ロボタクシー等)へと一本化する方針を示唆
  • 一方で現在の完全自動運転技術や法整備、インフラの課題も多く、現行Model 3/Yの継続生産や過去の発言の不確実性から、専門家の間では慎重な見方も広がっている

テスラ 新型ロードスターと「最後の人が運転できる車」の概要

2006年にプロトタイプが初公開され、ロータス・エリーゼのシャシーをベースに電気自動車(EV)の可能性を世界に知らしめた初代ロードスター。

それから約20年の時を経て再発表された新型ロードスターは、テスラにとって特別な意味を持つモデルです。

というのも、その発表の場でモラヴィ副社長が「将来は完全自動運転が主流となるが、この新型ロードスターは自動運転車ではない」と切り出すと、マスクCEOは以下のように続けることに。

「実際のところ、これは長期的にはテスラが製造する唯一の『人間が手動で運転できるクルマ』になります。だからこそ、たった1台の手動運転モデルを作るのであれば、限界を遥かに超えた究極のものにしようと考えたのです。」

新型テスラ・ロードスターのエクステリア(テールエンド)
Tesla

特徴・スペック・テスラの自動運転戦略

この発言は、今後テスラが新開発する車両(次世代Model SやModel Xの後継など)は、ステアリングやペダルすら備えない完全自動運転車両(ロボタクシー等)へ集約されることを意味しており、手動運転の集大成として開発される新型ロードスター、そしてテスラが目指す完全自動運転化へのシフト戦略の詳細は以下の通り。

  • 手動運転の限界を追求した究極のパフォーマンス:「人が自ら操る最後のテスラ」として開発されるため、コールドガススラスターによる異次元の加速性能や吸気ファンによる強力なダウンフォースなど、従来の市販車の枠組みを超越した走りのスペックが投入されている
  • 既存モデル(Model 3/Model Y)の扱い:「将来的にロードスターのみが手動運転モデルになる」ものの、現在世界中で爆発的に売れているModel 3やModel Yの生産がすぐに終了するわけではなく、既存モデルのアップデートやマイナーチェンジ版の生産は長期間継続されると見られており、今回の発言はあくまで「新規開発される車名ラインナップ」に関する長期方針と考えられる
  • ロボタクシー(Robotaxi)構想への完全シフト:マスクCEOは兼ねてより、所有者が仕事中や睡眠中に車両が自動で乗客を運んで収益を生み出す「完全自動運転ネットワーク」の構築を掲げており、新型ロードスター以外の未来のテスラ車は、移動手段としての自動化カプセルへと変化していく目論見である
項目テスラ 新型ロードスター & 自動運転戦略の要約
位置付け長期的視点において「人間が手動運転できる最後のテスラ車」
市販予定時期2028年(イーロン・マスクCEOの計画)
開発コンセプト人が操る歓びと限界を超えたパフォーマンスの追求(スラスター搭載)
今後の製品戦略新規開発モデルはステアリング等のない完全自動運転車へ移行
既存モデルの扱いModel 3 / Model Y などの現行ラインナップは当面生産・改良を継続
テスラ サイバーキャブのリアサイド
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競合比較・市場での位置付け

他の自動車メーカー(ポルシェやメルセデス・ベンツ、BMWなど)が「ドライバー中心の走る歓び(マニュアルトランスミッションの維持や人間の感覚に配慮したコクピット設計)」を最上級スーパースポーツで提示しているのに対し、テスラのアプローチは対極的で・・・。

  • 「走る歓び」を特定モデルへ凝縮:他社がラインナップ全体で「運転する楽しさ」を残そうとしているのに対し、テスラは「実用車はすべて自動運転へ移行し、人間が運転する楽しさはロードスターという特別な1台にすべて集約する」という極端かつ明快なポートフォリオを描いている

今回のマスクCEOの強気な宣言ではあるものの、自動車業界の専門家や投資家の間では「割り引いて受け止めるべき(Take with a grain of salt)」という慎重な見方が強く存在するのもまた事実。

  • 自動運転(FSD)を巡る法的・技術的ハードル:完全自動運転を実現するためには、AI技術の向上だけでなく、世界各国の道路インフラの整備や事故発生時の法的な責任所在(法改正)などクリアすべき膨大な課題が存在し、現在も特定の限定地域(ジオフェンス内)でロボタクシーが試行錯誤を続けている段階であり、完全無人化への移行にはまだ長い時間がかかると予想されている
  • タイムラインの不確実性:マスクCEOは新型ロードスターの発表、さらにはモデル3の投入時期やサイバートラックの発売時期においても「スケジュールを大幅に後ろ倒しにした」という歴史があり、完全自動運転についてもまた同様。よって今回の「2028年市販」や「手動運転車の廃止」という言及についても、テスラの株主やファンにとっては魅力的なビジョンである反面、スケジュール通りに進行するかどうかは不透明である
新型テスラ・ロードスターのインテリア(全景)
Tesla

結論

新型ロードスターは圧倒的な動力性能だけでなく、「人間が手動でステアリングを握る最後のテスラになる」という衝撃的なメッセージとともに公開されたクルマとなったわけですが、ドライバーが自ら操る歓びを極限まで追求したこの特別なハイパーカーが「予定通り2028年に公道へ姿を現すのか」という一つの疑問、そして「テスラの思惑通り、自動運転の未来がやってくるのかどうか」という2つ目の疑問がを生み出したのもまた事実。

モビリティの完全自動運転化という壮大な未来を見据えつつ、テスラの挑戦には今後とも最大限の注意を払いたいと思います。

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参照:CARBUZZ

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