ホモロゲーション獲得のためにわずか26台のみ製造されたメルセデス・ベンツCLK GTRが中古市場に登場。
ル・マンレーサーとほぼ同じスペックで製造されており、この状態で公道を走行できるのがそもそも不思議なくらいですね。
なお価格は驚愕の2億8000万円で、ポルシェ918スパイダーとラ・フェラーリの新車を購入し、さらにランボルギーニ・アヴェンタドールも購入できるほど(新車時の価格は2億5000万円程度と言われる)。
なおところどころベースとなったCLKのパーツが使用されており、このアグレッシブなルックスに対し、おそらく市販車と同じだと思われるドアハンドルがなんとなく(ギャップがあって)面白いですね。
エンジンは6.9リッターV12となり600馬力を発生。
駆動輪は後輪のみで0-100キロ加速は4秒以下とされています。
レースカーのほうは開発時にマクラーレンF1を購入してエンジンのみメルセデス・ベンツのV12に入れ替えてテストを行っており、マクラーレンF1を参考にした部分がかなりあるのかもしれません。
市販モデルについてはエアコンやオーディオが備わる反面、ウインドウが昇降しなかったりという不便さ、そして最小回転半径5.7メートルという大きさから、とうてい街乗りには使用できない仕様(ホモロゲーション獲得のために無理やり市販したので当然といえば当然ですが)。
なお日本では小室哲哉が所有していたことが有名で、彼は同時にこのオープン版であるCLK GTRロードスターも保有していたと言われます(ただし運転できず、”置いていただけ”と本人は語っている)。