| このレアなクルマを普通に乗っているとは信じられない |
ドイツはニュルブルクリンクにて目撃された、「イズデラ・インペレーター(ISDERA Imperator)108i」。
新車価格は1億2000万円(当時)というとんでもない価格で、1984年~1993年に製造されたとされる車です。
製造台数は20台とも30台とも言われますが詳細は不明。
グリルのスリーポインテッドスターを見ても分かる通り、ベースとなるのはメルセデス・ベンツ「CW311(1978年発表)」。
イズデラを興したのはメルセデス・ベンツのエンジニア
なお、このメルセデス・ベンツCW311はポルシェとメルセデス・ベンツにて働いていたエンジニアが(メルセデス・ベンツ在籍時に)開発したコンセプトカーで、エンジンはメルセデス・ベンツ、ステアリングホイールやメーター類、足回りはポルシェ928からの流用、というモデル。
最終的にメルセデス・ベンツはこのCW311を市販しないと決めたため、CW311を開発したエンジニアであるエーベルハルト・シュルツ氏が「イズデラ社」を設立し、そこで開発と発売を行ったのが「イズデラインペレーター108i」となります。
なお、「イズデラ」は「Ingenieurbüro für Styling, DEsign und Racing」の略で、「エンジニアリング、スタイリング、デザイン、レーシング、という意味。
そのバージョンは様々
もちろんメルセデス・ベンツから許可を得ていたようで、市販モデルでは5リッターV8/5.6リッターV8(ともにM117型)、そして後期にはAMG製の5.6リッター/6リッターV8を搭載。
画像を探してみると、フロントグリルにスリーポインテッドスターがついたものや、イズデラ社の鳥エンブレムに替えられているもの、ヘッドライトが固定式のもの、カバー?がついているものなどいくつかのバリエーションがある模様。
一時期メルセデス・ベンツは過去へのオマージュよりもこういった未来的な車を好む時代があったようですが、これはこれで格好良いと思いますし、実際にこういった車を発売しても良いんじゃないかとは思います(現在だと鬼子のような感じにはなりますが)。
イズデラ・インペレーター108iの動画はこちら
参照:Gumbal, Autogespot