「なぜグランツーリスモにはポルシェが収録されないのか」というのは長年ポルシェファンの苦悩でもありましたが、ついにそれが解決しそうな可能性。
ポルシェは1999年からずっとEA(エレクトロニックアーツ)社とレースゲームに関して独占契約を結んでおり、EA社の制作するゲーム以外にはポルシェが出ることができない現状ができあがっていたのですが、噂通り2016年をもってEAとポルシェとの契約が終了する模様。
正確に言うと、これまではEAがポルシェの(カーゲームに関する)排他的権利を持っていたので、EAがその権利をサブライセンスという形で部分的に貸し出すことは可能であり、それによってXBOX用タイトル(Forzaシリーズ)においては一部ポルシェの権利とフェラーリの権利とがトレードされたことがありますが、そういった一部の例を除くと(EAが許可しない限り)ポルシェはレースゲームに収録されなかった、ということですね。
その割には「ニード・フォー・スピード」などEAのゲームにポルシェがメインで登場するわけでもなく、ポルシェはEAに対して不満を持っていたのかも知れません。
そのため、昨年あたりから「そろそろEAとポルシェとの契約が終了」とはささやかれていたのですが、その後イタリアのKunos Simulazioni社とポルシェとが直接契約を結び、アセットコルサにはポルシェが収録されることになったり、とにわかにこのウワサが現実味を帯びてきて、そして今回の「契約終了」の報道で決定打となったわけですね。
今回EAとポルシェとの契約が終了すれば、どこかがポルシェと独占契約を結ばない限りは様々な会社がポルシェと直接契約を結んで自社のゲームに登場させることが可能となり(EAとの独占契約に懲りたと思うので、今後ポルシェの権利はどの会社に対してもフリーになると予想)、これはひとつの嬉しい変化と言って良さそうです。