ACシュニッツァーがM240iをベースに400馬力を発生する「ACL2S」を公開。
昨年に発表された「ACL2コンセプト」の市販モデルとなりますが、正式発表はジュネーブ・モーターショー、生産はわずか30台のみ。
ベースとなるM240iの価格にプラスして約320万円の追加費用を要するとのことですが、公開された画像を見ると、この仕様で「320万円」だったら意外と安いかも、と考えたりします(総額でもM2より安いかも)。
パワーアップに関してはECUの書き換えにプラスしてインテークとエキゾーストシステムを変更し、車高調整式サスペンション(伸び側、縮み側も個別に調整可能)も装備。
ミリタリーグリーンの個体とブラックの個体がオフィシャルフォトとして公開されていますが、それぞれリアウイングの形状が異なるようですね。
グリーンの方はゴールドがアクセントとして用いられており、ベースのマット仕上げグリーン、そしてグロス仕上げのカーボンパーツとの相性も抜群。
ミリタリーっぽいのに上品に仕上がっていると思います。
内装においてもミリタリーを強調した仕上がりとなり、エンジンのカバーも外装同様にグリーンとゴールド、加えてレッドのアクセント。
ACシュニッツァーは歴史も長く、ノウハウが蓄積されているだけあって、トータルでの仕上がりが他チューナーに比べても群を抜いているようですね。
こちらはブラック×レッドバージョン。
リアウイングがトランクスポイラーに置き換わる他、各部のカラーリングが変更に。
内装もそれに合わせてカラーリングや仕上げが変更されていますね。
BMW M240i、ポルシェ718ケイマン、アウディTTSをそれぞれサーキットでテストした動画が公開に。
0-100キロ加速ではBMW M240i、アウディTTがポルシェ718ケイマンに勝り、出力だとM240i>ケイマン>TTSRの順、重量だとM240i>TTS>ケイマン、という並び。
いずれの要素をとってもどれかがずば抜けて「有利」なところはないのですが、実際にサーキットを走るとそこには大きな差があった模様。
結論から言うと1.ポルシェ718ケイマン(1:12,4)、2.アウディTTS(1:14,1)、3.BMW M240i(1:15,0)。
ケイマンとM240iとの間には3秒近い差があり、これは「かなりな」差と言って良さそうですね。
非力なアウディTTSが好タイムを記録したのは「4WD」というアドバンテージ、ケイマンが加速では劣るものの1位に輝いたのは「ミドシップ」、そしてブレーキ性能の高さがあるのかもしれません。
なお3車のスペックは下記の通り。
4気筒ターボ/2リッター/フロントエンジン 276馬力 4WD 827万円 0-100キロ加速 4.6秒
4気筒ターボ/2リッター/ミッドエンジン 300馬力 後輪駆動 619万円 0-100キロ加速 4.9秒
https://www.youtube.com/watch?v=fdgZAo9-KzA
BMWは2シリーズのハイパフォーマンスとしてM2を用意していますが、M直系ではない方のトップレンジは「M240i」。
今回メディアが両者の加速を試していますが、これが結構驚きの結果に。
BMW M2は370馬力、7速DCT、重量1495キロ。
対するBMW M240iは8速AT、重量1485キロ。
0-100キロ加速は公称値知でM2が4.3秒、M240iが4.6秒となっています。
動画では初期の加速においてはおそらく公称値通りと思われる結果が出ていますが、問題はそこからの伸び。
時速140キロくらいからだとM2の方が伸び悩むのに対し、M240iの方はそのままのペースで加速。
メーターの針の動きが明らかに異なるのがわかりますが、そこからの速度であればいかに「10キロ軽い」とはいえども重量差はほぼ影響がないはずで(むしろ出だしに影響するはず)、30馬力劣るM240iの方がかなり早いのはちょっとびっくり。
おそらくはM240iの方が馬力が低い代わりにトルクが厚いこと、ギア比が(8段のため)クロスしていることが考えられますが、にわかには信じがたい逆転現象ですね。