1955年製のメルセデス・ベンツ300SL(ガルウイング)と1957年製メルセデス・ベンツSLロードスターが競売に登場予定。
それぞれ当時同一のオーナーによって購入され、その後ずっと一族によって保管されていた、という驚異的な経歴を持った車たちです。
300SLは1,400台、300SLロードスターが1,858という非常に少ない生産台数であり、「もっともコレクターの欲するメルセデス・ベンツ」としても有名。
現在のところ相場は300SLクーペ(ガルウイング)で1億7000万円ほど、300SLロードスターで1億4000万円ほど。
生産台数が少ないこともあるかもしれませんが、やはり「ガルウイング」という特徴的なドアを持つクーペの人気が高いようです。
当時はこの車を運転中に事故を起こして死亡するケースが相次ぎ、「ウィドウメーカー(未亡人製造機)と呼ばれることになりますが、この不名誉極まりないニックネームを頂戴するのはこの300SLが初めてかもしれません(のちにポルシェ911GT2)。
動画では300SL/300SLロードスター両方ともに実際に走行しており、コンディションも優れることがわかりますが、何と言っても一番のウリは「今までレストアされていないこと」。
一部クラシックカーはレストアすると価値が下がると言われますが、この二台の300SLについてはレストアしていないことに対する価値の高さ、レストアしなくとも走ることが出来るというコンディションから相当な価格を記録しそうですね。
↓トランクの開き方が非常に独特、かつトランクフードを開くとトランクの底部がせり上がってくる仕組みも動画で判明
おそらく今後、「これ以上のコンディション」を持つ個体は出てこないと思われ、激しい争奪戦になりそうです。