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2020年5月にハマーが電気自動車になって復活!「世界で最も燃費が悪い」と言われたクルマが環境にやさしいゼロエミッション・ビークルに

2020/01/31

| ハマーほど運命に翻弄されたブランドも珍しい |

ここ最近、「ハマーがエレクトリックブランドとなって復活するのでは」というウワサが出ていましたが、今回ゼネラル・モータースが公式にてティーザー動画を公開し、「ピュアエレクトリックブランドとしてのハマー復活」を正式予告。
現時点ではその詳細は不明であるものの、一説によると「1000馬力を発生し、0-100km/h加速を3秒で駆け抜ける」。
これが実現すればフェラーリSF90ストラダーレなみの馬力、そしてフェラーリはもちろんマクラーレン、ランボルギーニなどスーパーカー並みの加速性能を持つ、ということになりますね。

発表は5月20日

今回公開されたティーザー動画を見るに、モデル名は「GMCハマーEV」。
独立したブランドというよりは、GMCブランドの中のひとつのモデル扱いとなり、5月20日という記載も見られます。
これに加えてGMはスーパーボウルでも”クワイエット・レボリューション(Quiet Revolution=静かな革命)”と題した広告動画を放映すると言われていて、5月の発表に向けて様々な方面にて展開がなされることになりそうですね。

そのほか、報じられるところでは、GMが「新型ハマーはオンロード、オフロード両方において高い走行性能を発揮する」と語ったとされ、各方面において文字通りの「革命」を起こすことになるのかもしれません。

なお、動画ではそのヘッドライト及びグリルの発光アニメーションを見ることができますが、その表情は実に様々。
ヘッドライトに相当する部分が縦形状に光ったり・・・。

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バー状に光ったり。
フロントグリルは伝統の6スロットが採用され、ヘッドライトの発光グラフィック、フロントバンパーのロワー部分など「H」をモチーフにしたデザインを持っているようにも見られます。

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ハマーはこういった歴史を持っている

乗用車としてのハマーはもともと軍用車であるハンヴィー(HMMWV=High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle=高機動多用途装輪車)をアーノルド・シュワルツェネッガー氏の要望にて公道用に改造した「H1」がそのルーツ。

ハンヴィーを製造していたAMゼネラルは1999年にその商標権をGM(ゼネラルモータース)へと譲渡していて、GMはこれを機にH2、H3へとラインアップを拡大していますが、その後湾岸戦争が勃発し、燃費の悪いハマーは「産油国を儲けさせるだけだ」として非難の対象となり、ハマーやハマーディーラーを爆破する「ハマー・ボマー」なる(アメリカ)愛国者も登場したほど。

更にその後環境問題も表面化し、原油価格が高騰したこともあってハマーは社会的に存在を許されなくなって2010年に消滅していますが(そして消滅後に原油価格が下がってSUVブームがやってくる)、「燃費の悪い車の代名詞であったハマー」がゼロ・エミッションビークルとして蘇るというのは相当なインパクトがありますね。

ハマーブランド消滅当時、ハマーには「買い手」がつかなかったという現実があったようですが、もしかすると今後ハマーは奇跡の復活をとげ、GMは「あのとき無理にハマーを売らなくてよかったな・・・」と思う日が来るのかもしれません。

VIA:GMC

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