| これまでのタイムを1秒短縮、2020年モデルにおける熟成の成果を示す |
日産が「2020年モデルのGT-R NISMOにて、筑波サーキットのコースレコードを更新した」と発表。
達成したのは2019年12月9日、そのタイムは59.361秒で、これは「初の1分切り」という偉業です。
日産GT-Rは発表から10年を超えており、現存するスポーツカーでは「もっとも設計が古い」部類。
ただし発表時の公約通り”毎年進化”を続け、2020モデルのGT-R NISMOにおいてはターボチャージャー変更、ブレーキの強化、軽量化、クーリング強化によって基本性能を高め、大幅に戦闘力を向上させています。
日産GT-R NISMO 2020年モデル発表!カーボンパーツ、セラミックブレーキ投入などで-40.5kg、タービンも変更されレスポンスも向上
筑波サーキットのラップタイムはこうなっている
筑波サーキットは全長2.07kmと比較的短く、そのぶんテクニカルとも言えるレイアウトを持っています。
よってクルマにとってはクーリングやブレーキ性能、加速力などが試されるコースだと言え、GT-R NISMOは、2020年モデルで向上させたバランスの良さを大いに見せつけたということになりますね。
なお、Fastestlap.comによれば、筑波サーキットのラップタイム上位は下記の通り。
1.日産GT-R NISMO・・・59.36秒 2.ポルシェ911GT3・・・1:00.29 3.ラディカルSR4 1.2・・・1:00.29 4.日産GT-R NISMO・・・1:00.29 5.ポルシェ911GT3 RS・・・1:00.70 6.日産NISMO R34 Z-Tune・・・1:01.15 7.日産GT-R(570馬力)・・・1:01.09 8.ポルシェ911GT3・・・1:01.34 9.ポルシェ911ターボSR4 1.2・・・1:01.40 10.日産GT-R NISMO・・・1:01.53 11.ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレッジェーラ・・・1:01.60 12.日産GT-R V-Spec・・・1:01.74 13.日産GT-R・・・1:02.05 14.アウディR8 V10 Plus・・・1:02.21 15.フェラーリ458イタリア・・・1:02.24 |
これを見ると、比較的テストコースとして利用しやすいという関係か、おそらくはメディアが持ち込んだと思われるGT-R多数。
それぞれ年式は不明ではあるものの、これらの年式が判明すれば、GT-Rの進化が数字としてわかるのかもしれません。
動画ではNISMOのスタッフがピットにて作業する様子も。
GT-R NISMO(2020年モデル)に搭載されるエンジンは3.8リッターV6ツインターボ、出力は600馬力。
タービンはGT3レーシングカーのものが採用され、レスポンスも20%向上しています。
そしてカーボンファイバーの追加採用等によって重量は40.5キロのダイエットに成功し、ブレーキには「自動車業界最大級のサイズを持つ」カーボンセラミックブレーキを採用。
駆動方式はもちろん4WD、トランスミッションは7速デュアルクラッチです。
そしていざコースへ。
アタック開始。
画面上にて「59.361」が表示された記録達成の瞬間。
ドライバーはスーパーGTドライバー、そして「究極のGT-Rオタク」でもある松田次生選手で、ハコスカに加え、R32、R33、R34、R35世代のGT-Rを所有することでも知られます。
今回GT-Rは「年令に関係なく」高い競争力を発揮できることを示したことになりますが、次期GT-Rについてはどうなるのか不透明。
日産は現行GT-R(R35)のプラットフォームについて、”まだまだポテンシャルを引出せる”としており、2027年頃までこれを引っ張る可能性も示唆しています。
次期GT-R(R36)は2027年まで登場しないだろうという報道。日産「現行GT-Rのプラットフォームは20年改良なしでも通用する」
VIA:Nissan