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1.2億で落札された「マスタング・シェルビーGT500生産第一号」。オーナーの持つ1968年製マスタングと同じカラーにペイントされて納車される

2020/01/01

| 同じカラーの再現にはけっこう苦労したようだ |

オークション開催元、バレット・ジャクソンは2019年1月に「フォード・マスタング・シェルビーGT500」生産第一号車の購入権をオークションにかけていますが、その際に約1億2000万円にて落札したのが当のバレットジャクソン社長、クレイグ・ジャクソン氏。

そして今回、購入権利を落札した後、自ら仕様を指定したマスタング・シェルビーGT500第一号車がめでたく完成し、その姿を披露することとなっています。

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1968年製マスタングの試作車と同じボディカラーに

なお、今回クレイグ・ジャクソン氏が指定したボディカラーは「メタリックグリーン」。
このカラーは同氏が所有する1968年製シェルビーEXP500プロトタイプ(ニックネームは”グリーン・ホーネット”)のボディカラーと同じもので、ベースコートにライムグリーン、トップコートにキャンディアップルグリーンをかけたもの。

こちらがまずはベースコート。

first-2020-ford-mustang-shelby-gt500 (1)

そしてこちらがトップコートを乗せた状態。

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そこからクリアを吹いてできあがり。
なお、アメリカではオリジナルの塗装の上に「キャンディカラー」のトップコートをかけるというカスタムが流行った時期があるようで、フェアレディZの生みの親、ミスターKこと片山豊氏も、自身のフェアレディZのボディカラーについて、「純正のイエローの上から、キャンディレッドをかけ、角度によってはイエロー、別の角度からはレッドに見えるようにしていた」とも語っています。※フェアレディZは1969年の誕生なので、ちょうどその時期の流行だったのかも

first-2020-ford-mustang-shelby-gt500 (3)

話をマスタング・シェルビーGT500に戻すと、クレイグ・ジャクソン氏は「自身のグリーン・ホーネットと同じボディカラーを再現する方法がわからなかった」ものの、(塗料メーカーの)BASF、塗装スペシャリストのペンスキーとがその方法を見つけ出し、「遥かに想像を超える仕上がりにて、自分の夢を叶えてくれたのだ」とコメント。

そのほか、このマスタング・シェルビーGT500には、クレイグ・ジャクソン氏所有のEXP500同様にボディサイド下部にストライプが入るほか、通常だと「ブラック」となるドアミラーがボディカラー同色に。

この「生産第一号」マスタング・シェルビーGT500、そしてEXP500(グリーン・ホーネット)は来年1月に開催されるバレットジャクソン主催のオークション会場に展示されるとのことですが、これらのほかにレアなクルマも多数ディスプレイされると報じられ、会場に華を添えることになりそうですね。

マスタング・シェルビーGT500は5.2リッターV8エンジンから760馬力を発生するという「フォードのロードカー史上最高出力(フォードGTは650馬力)」を誇るアメリカンマッスルで、オプションでカーボン製ホイールや「後部座席レス」が選べるというスパルタンモデル。

今回ようやく第一号車が納車されたということになり、今後は続々と一般向け納車が進むことになると思われ、あちこちで「加速対決」に参加するシェルビー・マスタングGT500の姿を見ることになりそうです。

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VIA: Barrett-Jackson

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