フォードGTがついに5年/1,350台の生産を終了！最終特別モデル「GT LMエディション」には初代フォードGTからリサイクルした素材を使用したバッジを装着

｜　フォードGTはアメリカ人にとって「近年もっとも重要な」限定スーパーカーとなりそうだ　｜

最終記念モデルは思いのほかシック、そしてタイムレスな仕様に

さて、2016年にフォードが発表、2017年に生産を開始した「1966年のルマン24時間レースでの優勝」50周年記念スーパーカー、フォードGTの生産もついに終了を迎え、その最終シリーズ「フォードGT LMエディション」が発表されています。

このフォードGT LMエディションの生産は年内に終了し、2022年モデルとしてデリバリーが行われるようですね。

なお、これまでに発表されたフォードGTのスペシャルエディションは比較的大胆なカラーリングを持つものが多かったと記憶していますが、今回は長きにわたるコレクション価値の創出やタイムレスさを意識したのか、かなりシックな仕様を持っています。

フォードGT LMエディションのボディカラーはリキッドシルバーのみ

このフォードGT LMエディションのボディカラーはリキッドシルバーのみに限定され、1966年のル・マン24時間レース優勝車に用いられていた「レッド」もしくは「ブルー」のアクセントを選択可能。

このアクセントはフロントスプリッター、サイドシル、ドアシル、リアディフューザー、ドアミラー（下部）やエンジンルームルーバーに使用されるようですね。

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こちらはレッド！

ホイールは20インチサイズのエクスポーズドカーボンファイバー、インナーバレルはボディカラーのアクセントにマッチしたレッドもしくはブルーに彩られ、ラグナットはチタン製、ブレーキキャリパーはブラックペイント。

さらにエキゾーストパイプは3Dプリンタによって製造されたチタン製、そして車体後部にはやはり3Dプリントされたチタン製の「GT LM」バッジが装着されています。

搭載されるエンジン、パワートレインは（標準のフォードGTと）かわりはなく、.5リッター・V6ツインターボ（669PS）、エキゾーストシステム本体はアクラポヴィッチによるチタン製。

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こちらはブルー！

インテリアにおいてもブルーもしくはレッドのカラーテーマが反復して用いられ、（詳細を示す画像は公開されていないものの）カーボンファイバー製シートバックを持つシートが備わり、運転席はブラックアルカンターラ、助手席はエボニーレザーで仕上げられるとのこと。

ダッシュボードもエボニーレザーとアルカンターラ、ヘッドライナーとピラーにはアルカンターラが使用され、部位によってはレッドもしくはブルーのステッチが使用されるようですね。

なお、センターコンソール、Aピラー、ベントレジスターにはカーボンファイバーのアクセントが施される、と紹介されています。

このフォードGT LMエディションは20台のみが生産されることになりますが、インテリアには1966年のル・マン3位入賞車（69号車）のシルエットが描かれており、さらにはレーシングカーのクランクシャフトを粉砕して粉末にし、それ3Dプリンターにてバッジへと成形してダッシュボードへと装着するといった試みも導入されており、「有終の美」を飾るシリーズとしてふさわしい装備を持っているように思います。

フォードGTは1,350台でその生産を終了

なお、フォードGTは当初「年間生産250台」を掲げ、2年限定の製造にて500台を販売する予定だったものの、その抽選方法があまりに「著名人びいき」であり一般人に車両がゆきわたらないと非難されたことから生産期間を延長し、結果的に（今年末までに）1,350台が生産される予定。

フォードはGT発売以来、定期的にこういった「スペシャルエディション」を追加しており、このほか2017年にはフォードGT '66エディション（27台）、2018年にフォードGT '67エディション（39台）、2019年にフォードGT '68 ガルフカラー・エディション（50台）、2020に年フォードGT '69 ガルフカラー・エディション（50台）、2021年にフォードGT '66 デイトナ・エディション、2022年にはフォードGT '64 ヘリテージ・エディションとフォードGTアラン・マン ヘリテージ・エディション（ともに台数は不明）、そして今回の「フォードGT LM エディション（20台）」にてその歴史を締めくくります。

ちなみにこれらスペシャルエディションについては、フォードが認定した顧客以外は注文できず、たとえフォードGTの購入権を獲得したとしても、フォードが認めない限りはオーダーが許されない、ということになりそうですね。

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