| この速度でムーステストをパスできるクルマはほとんど存在しない |
これまでにもスズキ・ジムニーやスイフトスポーツ、マツダ・ロードスターなどのムーステストを公開してきたkm77.comですが、今回はテスラ・モデル3 AWDのムーステストを公開。
ムース(鹿)テストとは、走行中道路に「鹿」が急に飛び出してきた際に緊急回避を行う能力をテストするもので、こと欧州においては重要な安全指標として位置づけられています。
ムーステストはそのクルマのポテンシャルがモロに出る
ムーステストとはこんな感じで「一定速度」で走行し、そこから急回避を行い、もとの走行ラインに戻る、というもの。
なお、テスラ・モデル3 AWDの重量は1847キロというヘビー級ですが、重量が重くなっている最大の理由「バッテリー」については、これをフロアに敷き詰めることで低重心化を図っていて、この点はムース・テストには有利だと言えそう。
ただ、重量が重いということはそれだけ慣性が大きく働き、車線変更したのちすぐにもとの車線へ戻るような場面だと不利に働くことは間違いありません。
そして今回の動画を見ると、まず時速73キロだとパイロンをひとつだけ倒していますが、これは姿勢変化が原因というよりは「ライン取り」をちょっとミスしてしまったようで、軽くパイロンに触れてしまったようですね。
その証拠というか、そのあとの時速83キロでは「パイロンにひとつも触れず」車線変更を完了しています。
この際の動きは目を見張るほどで、傍から見ていても4輪がそれぞれ独立し、ドライバーの意図する方向へとクルマを引っ張っているという印象(テールが流れそうになる際の、トラクションコントールによる制御も見事)。
この速度でムーステストを問題なくこなせるクルマは大変珍しく、このところ相次いで公開されている「テスラ・モデル3が、サーキットでスポーツカーをバンバン抜いてゆく」動画も納得させられるものがあります。
テスラ・モデル3はスラロームでも優秀な結果を記録
そしてムーステストの次は「スラローム」。
こんな感じで走行を行いますが、やはりテスラ・モデル3は驚愕の運動性能を見せています。
なお、こちらがマツダ・ロードスター、スズキ・スイフトのムーステスト。
マツダ・ロードスターは80キロあたりから制御が難しくなるものの、テスラ・モデル3との姿勢そして車体制御の差には要注目。
それでは動画を見てみよう
こちらがテスラ・モデル3の驚愕の運動性能がわかる動画、「Tesla Model 3 2019 - Maniobra de esquiva (moose test) y eslalon」。
VIA:km77.com