| これほど数奇な運命をたどったテスラ・ロードスターも他にないだろう |
あわせて大量のスペアパーツが発見、車両のスペックも明確に
さて、先日お伝えした「中国の税関にて、ずっと放置されていた初代テスラ・ロードスター」続報。
これら3台は競売にかけられ、本来であれば5月30日に終了するはずだったのですが、何らかの理由にて終了期限が6月2日まで延長されることとなっています。
なお、この3台のテスラ・ロードスターにつき、いずれも現在の入札額が200万ドル(約2億8000万円)を超えており、さらに追加にていくつかの情報そして事情が明らかになっているため、あわせてお伝えしたいと思います。
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これらテスラ・ロードスターはこんな理由で打ち捨てられていた
なぜこれら3台のテスラ・ロードスターが中国の港にてずっと(おそらくは2010年から)保管されていたのかという理由について、まず(当時)これらを中国へと輸入しようとしたのは”中国の自動車メーカーの研究開発センター”。
すでにこの会社は倒産しているので詳細はわからないものの、テスラ・ロードスターを購入し、分解して自社の製品開発に役立てようとしていたものと推測されており、あらたに車両のほか、多くのスペアパーツ(タイヤ/ホイールやヘッドライトアッセンブリーなど)が発見されているようですね。
そしてこれらテスラ・ロードスターはなんらかの理由で税関を通すことが叶わず、そのまま(その会社はなんとか中国国内にこれらを入れようとしたはずですが)この自動車メーカーは倒産してしまい、よってこれらテスラ・ロードスターはずっと中国の港に”放置”されることとなったもよう。
さらにはいくつかの新しい事実も
そして今回、スペアパーツや輸入者のほかにもいくつかの新しい情報が判明していて、まず「3台とも”スポーツグレード”であったこと」。
当初、これらロードスターのうち1台はベースモデルで、他の2台がスポーツモデルだと思われていたものの、実は3台ともスポーツモデルであることが明らかになっています。
そして見つかったパーツは「VIN1185の付属品」だと書類に記されているそうですが、肝心のVIN(車台番号)1185がこの3台のいずれでもないばかりか、どこからも見つかっていないそうで、これはまさにミステリー。
よって、のちに港のどこからか、このVIN1185が発見されたという報を聞くことになるのかもしれませんね。※VIN1185はバラバラの状態で輸入されたのではとも見られているが、肝心のシャシー(フレーム)が見つかっていない
さらにはこの3台のスペックについても詳細が判明しています。
ただしこの3台のテスラ・ロードスターの「キーが紛失」
そして「残念なお知らせ」としては、これら3台のテスラ・ロードスターの「キー」が見つからないこと。
港湾事務所の管理者が持っていたそうですが、その人が亡くなってしまい、同時にカギの所在もわからなくなったと報じられています(ただ、キーとシリンダー等については出品者が交換してくれるようだ)。
まだオークション終了まで1日を残しているものの、現在初代テスラ・ロードスターは大きく価値を上げており、そして「自動車史に残る成長を見せ、時代を変えた」テスラの第一号車として今後も継続してその価格が上がることも容易に想像でき、よって驚くような価格で落札されることになるのかもしれません。
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