
| 全体の動きはまだまだぎこちないが、腕と指先の動きの正確性には驚かされる |
いずれは人間の仕事の一部を奪うことになるだろう
さて、テスラはちょうど1年前にテスラボット「オプティマス」を公開していますが、今回はそのオプティマスの近況を知らせる公式動画が届けられることに。
この動画はその手足の自由な動きやキャリブレーションについて紹介するもので、「より人間に近づいていること」がわかる内容となっています。
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テスラのロボット、「オプティマス」はこんな事ができる
そこで今回の動画にて示されるオプティマスの機能を見てみると、「自身でキャリブレーション可能な手足を持つ」というところからスタート。

どういうことかというと、オプティマスは頭部に内蔵されたカメラが捉えたデータ、関節エンコーダー、セルフキャリブレーション・プログラムによって自身の四肢と空間を正確に把握します。
このあたり、テスラのクルマに内蔵される「カメラによる空間認識技術」が生かされているのだと思われます(テスラは自律運転や運転支援デバイスを作動させるに際し、レーダーではなくカメラを使用している)。
なお、アームを二本以上有するロボットの制御でもっとも難しいのは「アーム同士がぶつからない」「アームの動きによってロボットがバランスを崩す」ことだとなにかで読んだことがありますが、オプティマスはそのあたり「自身でキャリブレーションを行いながら」うまく制御を(自分で)行っているということになりそうです。

そしてオプティマスは「青いブロックを青いトレーに」仕分けすることになりますが、その速度そして指先の動きの滑らかさは特筆モノ。

驚くべきはブロックが横を向いていると「正しい向きに」修正したり・・・。

エンジニアが意図的にブロックを動かしたり、トレーに入れたブロックを取り出したりしても「青いトレーに青いブロックのみを振り分ける」こと。
なお、テスラがこのオプティマスを製造し販売しようとしている目的は「現在、人間が行っている単純作業を、オプティマスがかわりに行うことで、人間がよりクリエイティブな領域の作業をできるようにする」ため。
これは家庭であっても仕事場であっても目的は変わらず、こと業務においては「ピッキング」「仕分け」のような単純作業はゆくゆくオプティマスのようなロボットに奪われてしまうのかもしれません。

オプティマスはバランス感覚も抜群
そしてひと仕事を終えたオプティマスは持ち前のバランス感覚を披露し・・・。

なんとストレッチも!
ただしまだまだ動きはぎこちなく(いつもこういったロボットを見ると、コケたときに自分で起き上がれるのかどうか疑問に思う)、ヒョンデが買収したボストン・ダイナミクス社のロボットほど軽快かつスピーディーには動くことができませんが、その最大の魅力は2万ドル(約290万円)という低価格での販売を目指していることで、もし発売されれば凄まじい勢いで購買希望者が殺到することになりそうです。

テスラのロボット「オプティマス」最新の活動状況を知らせる動画はこちら
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参照:Tesla