| ノビテックはN-LARGO Sの価格を公開していないが、新車価格の2倍くらいだと考えられる |
意外とこういった「フェラーリのコンプリートカー」の需要があるらしい
さて、フェラーリやマセラティ、ロールス・ロイス、ランボルギーニなどハイエンドブランドのクルマのカスタムを得意とするノビテック(NOVITEC)。
そのノビテックのチューニングプログラムの中でも「世界で最も高級なスポーツカーのための壮大なワイドボディバージョン」として位置づけられるのがN-LARGOなるシリーズですが、そのN-LARGOにはさらに”S”という文字がついたスペシャルバージョンが存在します。
今回紹介するのはその「N-LARGO S」の称号を持つ最新かつ究極のカスタムカーであり、ベースとなっているのはフェラーリ812スーパーファスト。
ノビテック N-LARGO S フェラーリ812スーパーファストの生産台数はわずか3台
そして今回ノビテックが公開した「N-LARGO S フェラーリ812スーパーファスト」の生産台数はわずか3台。
フェラーリにこういった不可逆的なカスタムを施す人がいるのかと疑問に思ったりするものの、この3台にはすべて買い手がついているとのことなので、それなりの需要があるということになりそうです。
まず外観から見てゆくと、そのワイドボディは軽量かつ高強度なカーボンファイバーによって成形されており、その全幅はなんと14センチも拡大されることに。
ワイドなフロントフェンダーとリアフェンダーのフレア、さらに新しいロッカーパネルと相まってエアロダイナミクスが最適化されることになり、リアエンドでは空力効率の高い(リアフェンダーから連続した)ダックテール形状を持つスポイラーが装着されています。
なお、フロントフェンダーはホイールハウスの後ろからガバっとエアを抜く構造を採用しており、フロントフェンダー上のフェラーリエンブレムは(イエローではなく)ブラック仕様(車体前後の跳ね馬もブラック)。
ホイールはヴォッセンとの共同開発となり、最先端の鍛造技術を用いて製造がなされ、フロント用には21インチ、リア用としては22インチ(タイヤサイズはフロント275/30 ZR 21、リヤ335/25 ZR 22)。
フェラーリは純正だとほとんどの場合でスター形状ホイールを採用しているので、「それ以外のデザインを持つ」ホイールに交換することで大きく雰囲気が変わるように思います。
車高はスポーツスプリングによって35ミリダウンしているそうですが、オプションのフロントリフター(油圧式)を装着することで、室内からのボタン操作によって40ミリ車高を上げることも可能である、とのこと。
リアフェンダーは「フェラーリっぽくない」ラインを持っており、テスタロッサ、あるいは80-90年代の「ケーニッヒ」を連想させるようなデザイン。
もちろんリアディフューザーも大型化しています。
なお、リアから見ると相当にワイドなクルマであることがわかりますが、リアの全幅はなんと「211センチ」。
もちろんノビテックは6.5リッターV12にも改良を加え、その出力は800馬力から840馬力へと向上し、これによって0-100km/h加速はわずか2.8秒、最高速度は345km/hへ。
出力向上に際しては、インジェクターのマッピング変更、そして高性能クワッドエキゾーストシステム(アクティブ制御バタフライバルブの有無を選択可能)によるもので、このエキゾーストシステムの素材はステンレススティールもしくはインコネルを選べると紹介されています(インコネルの場合は最大で11kgの軽量化が可能)。
インテリアについては(例によって)ノーマルのようにも見え、しかしノビテックによれば「顧客の要望によって、いかようにもカスタムが可能である」とのこと。
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参照:NOVITEC