テスラ・サイバートラック「生の声」続々。「ボディが手脂で変色する」「航続距離が短い」「バックランプが点かない」etc.しかし満足度は低くない【動画】

2024/01/18

テスラ・サイバートラック「生の声」続々。「ボディが手脂で変色する」「航続距離が短い」「バックランプがつかない」etc.しかし満足度は低くない【動画】

｜　動画で見る限り、テスラ・サイバートラックの質感はけして低くはないようだ　｜

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このクルマに満足しない人はおそらくそんなにいないだろう

さて、テスラはサイバートラックの納車を開始していますが、現時点での納車対象は「テスラの従業員やテスラのファン」、つまりテスラに対して否定的な意見を述べないであろう人々を対象に行われるている、と言われます。

よって、現時点ではサイバートラックのレビューも限られており、そしてネガティブなコメントも殆ど見られないというのが現状です。

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ただし徐々に「中立的な」コメントも

しかしながらそういった状況も少しづつ変わってきており、今回Youtube上に公開されたのがカイル・コナー氏のレビューであり、同氏はオーナーではないので「客観的に」サイバートラックを評価しており、さらにはフォード F-150 ライトニング、リビアン R1T、シボレー・シルバラード EV、GMC ハマー EVといった「競合」のレビューも行ってきた人物です。

そしてカイル・コナー氏が声を大にして言うのが「サイバートラックはテスラ最初の失敗作になると思います」。

テスラは現在までにモデルS、モデルX、モデル3、モデルYという4車種のみを発売していますが、これらはすべて「ヒット」しており、つまり今まではハズレ無しでやってきているわけですね。

ただ、今回のレビューでは「これはハズレ」と述べており、その主な理由は「航続距離」にあるもよう。

しかし今回テストしたサイバートラックにはオプションの（外径）35インチサイズのタイヤが装着されており、これが航続距離を引き下げていることにも言及していて（通常のタイヤに比較すると60キロほど航続距離が短くなる）、さらに同氏はテスラが「過剰にこのサイバートラックをいい製品であるかのように見せている」ことを指摘し、それが失敗の原因になると考えているものの、しかしそれがなければ「いくつかの欠点があろうとも、自身で購入したいクルマである」とも述べています。

サイバートラックの実際の航続距離は「1/3」？

そしてもう一つ公開されているサイバートラックのレビューがデニス・ワン氏によるもので、同氏はサイバートラックにてテキサス州オースティンからカリフォルニア州のジョシュアツリー国立公園までの27時間、1,340マイル（2,156キロ）のロードトリップに出かけ、この旅を通じて航続距離の短さを実感することに。

同氏が1,340マイルの旅行を行うのに充電したのは12回であり、つまり1回の充電あたりの航続距離は「110マイル（177キロ）」。

これは（もちろん電欠になってから充電したわけではないと思われるものの）テスラのいう320マイル（515キロ）に遠く及ばない数字であり、デニス・ワン氏はこの充電回数の多さによって「20時間でたどり着ける旅行が27時間になってしまった」とコメントしています。

なお、同氏はこの航続距離の短さについてはここ最近の寒波によるバッテリー性能の低下（温暖な地域に差し掛かると航続距離が伸びたようだ）、トノカバーを開放していたときの空気抵抗の悪さ（これについてもカバーを閉じることで改善）によるものだと説明しており、そのほか問題となったのは「インフォテイメントディスプレイの表示不具合（真っ白になる）、そしてリバースランプが点灯しないことなど。

そして興味深いことに、テスラ車専用の充電施設、スーパーチャージャーを利用する際にも問題が起きたといい、充電のために立ち寄った多くのステーションではサイバートラックのサイズを考慮した設計がなされておらず、充電ケーブルが（サイバートラックの充電ポートに）届かない例があったこと、届く場合であってもサイバートラックをスーパーチャージャー「ギリギリ」までバックさせる必要があったと述べています。

ただ、同氏もこういったトラブルに悩まされつつも「素晴らしいトラックには間違いない。インテリアと構造の品質は間違いなくテスラの最高のものの1つだ」と称賛を送っています。