中国にて「世界ロボット会議」開催。27体のヒューマノイドロボットがデモを行う中、テスラボット（オプティマス）のみが透明のケースに微動だにせず収まったままに【動画】

｜　そのうちEVのみではなく「ロボット」においても中国が覇権を握る日がやってくるかもしれない　｜

中国のテクノロジーの進化たるや恐るべし

さて、先日北京にて「世界ロボット会議」が開催され、ここでは多数のヒューマノイドロボット（27体）が登場したと報じられ、それぞれ様々な特技を披露したそうですが、そんな中でもテスラの「オプティマス（テスラボット）」のみがクリアケースの中に閉じ込められ何ら動きを見せなかった、とのこと。

テスラは自社をして「自動車メーカーではなく、我が社はロボット、（自律走行含む）ソフトウエア、クリーンエネルギーカンパニーである」と述べていますが、その主張からすると今回の展示内容はやや奇妙に映り、とくにシェアを失い続けている中国市場にて存在感を発揮せねばならない状況において、「物足りない」状況であったことは否めないのかもしれません。

あの「先行者」の中国がここまで成長するとは

なお、インターネット初期から様々な情報を収集している人にとって、中国の「先行者（中国の長沙国防科学技術大学が開発した、中国初のヒューマノイド型ロボット）」はあまりに有名な存在だと思いますが、今回の世界ロボット会議に出展されたロボットたちを見るに、全世界のネット民を恐怖と笑いの渦に叩き込んだ先行者からは想像もできないほどの高度なテクノロジーを持つロボットが並んでおり、たとえばこちらの女性ロボットは自立歩行こそできないものの、その妖しげな表情と上半身の動きにて来場者を魅了しています。

このオッサン型ロボット（なぜ作った・・・）は一見すると人間そのもの。

そしてこの中国の偉人風のロボットもかなり表情が人間に近く、「不気味の谷」をクリアできる日も近いのかもしれません。

ただ、今回の世界ロボット会議にはこういったヒューマノイド型ロボットの他にも多数の工業用ロボットや（クレープを焼いたりする）商用ロボット、玩具としてのロボットも多数出品そして実際の動作が公開されており、ますますテスラがここでオプティマスのデモンストレーションを行わなかったのはちょっとナゾ。

もしかすると、このオプティマスを動かすのに十分な設備とクルーを中国まで派遣することが難しかったのかもしれませんね（オプティマスはアメリカのテスラ本社で開発されている）。

世界ロボット会議の様子を伝える動画はこちら

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参照：Associated Press（Youtube）, 10 News First（Youtube）,CGTN（Youtube）, CNBC International（Youtube）