テスラ・モデルSがイキナリ加速し、ジムに突っ込んでくる事故。
その一部始終はカメラが捉えており、ゆっくりと曲がってきたテスラ・モデルSが急加速してジムへと突進しています(動画では1分くらい経過したところ)。
幸いにしてけが人は無かったそうですが、テスラ特有の鋭い加速、容量の大きなバッテリーを積んだことによる2.7トンの重量はこういった時に相当な破壊力を発揮することに。
ドライバーは「車が勝手に加速した」と主張していますが、テスラ側の解析では「アクセルペダルが踏まれた形跡がある」とのことで双方の主張が相反。
現在ではどちらの主張が正しいのか不明ですが、今後仮に自分が悪くとも自動運転のせいにするケースも出てくると思われ、メーカー側としてはその対抗手段を持たないとかなり困ったことになりそうです。
現時点では「自動運転機能がついているから」といって販売が大きく伸びることは無いように思いますが、逆に自動運転の開発費用、事故によって人命が失われた場合の損害はメーカーにとって多大なものとなり、たとえここ十年先といったタームで考えても「自動運転はメーカーにとって割に合わないんじゃないか」という気もしますね。
仮に一件でも「自分の間違いを自動運転のせいにした」ケースで消費者側が勝訴したりすると「前例」ができたことになり、一気に自動車メーカー全体にとって旗色の悪い展開になるかもしれない、と考えたりします。
https://www.youtube.com/watch?v=DHOEu2gbNWw
関連投稿:韓国人が「勝手に車が発進した」としてテスラを訴える案件が発生。悪いのはどっち?
アメリカ在住の韓国人が、自身のテスラ・モデルXがガレージ内で急発進してリビングに突入したとして、テスラを訴える裁判を起こした模様。
駐車していたテスラ・モデルXがいきなりフルパワーで加速したとのことですが、もしこれが本当だとすると非常に恐ろしい事故だと言えますね。
EVは瞬間的に最大トルクを発生するので、これがフルパワーで発進したとなると今日本で問題となっている「アクセルとブレーキの踏み間違い」ではガソリン車の比ではない損害が出るだろうことが容易に想像できます。
ただし今回は非常に信頼性の高いテスラなので、事実は不明ながらも「ユーザーの方に問題があるのでは」と考えてしまったり(以前にも同様の案件がありましたが、調査の結果ドライバーの操作ミスだった)。
メーカーによっては、同じような事故が発生したとしても「メーカーが悪い」と考えてしまうようなメーカー、もしくは「メーカーは正しく消費者の使い方が間違っている」と考えるメーカーがあるのは興味深いところですね。
テスラ・コミュニティのメンバーがテスラの自動運転にて走行中、不幸にもトレーラーに巻き込まれて死亡するという事故が発生。
これは初の自動運転使用中の事故となるそうですが、責任の行方、また自動運転のあり方について問われることになりそうです。
亡くなったのはJoshua Brown氏でテスラ・フォーラムのメンバー。
数々の動画をアップしており、テスラCEOのイーロン・マスク氏からもコメントをもらったことがあるそうで、自動運転の使い方については熟知している人物と考えて良さそうですね。
なおボルボは「自動運転中の事故はボルボが責任を取る」と発言しており、メーカーによって対応が分かれるほか、各国の陸運を管轄する機関の対応や規定にも差がありそうで、今回の事故はそれらについて考える機会となるかもしれませんね。