■自動車各社業績/ランキング/記録等

2022年の世界・各地域ごとのEV販売状況「確報」がようやく集計完了!世界で最も売れたEVのワンツーはテスラ、3位は宏光ミニEV。ただし欧州だとテスラはTOP10に入らない

テスラ

| このEV販売ランキングを見るに、今後の大きな変動、そして嵐を予感せざるを得ない |

おそらくは今後中国製EVのシェアが増え、しかし中国のEVメーカー間での競争が激化することになるのかも

さて、2022年が終わって5ヶ月が経過していますが、ここでようやく世界各地における「完全な2022年のEV(電気自動車)販売ランキング」の集計がなされることに。

なお、この集計を見るに、納得できる部分に加え驚かされる部分、そして今後の変化を感じさせる内容もあり、ここでその数値を見てみましょう。

世界で最も売れたEVはこんなメンバー

そこでまずは「世界でもっとも売れたEV」ランキング。

予想通り、テスラ・モデルYは、2021年に世界で最も売れた電気自動車であるモデル3をも抑えて世界ランキング首位となり、前年比91%増となる747,000人以上の顧客を獲得しています。

なお、モデルYの半数近く(44%)が中国(香港、台湾を含む)で販売され、米国・カナダでの台数は全体の34%を占めているのも特筆すべき点であり、今後中国での競争が厳しくなれば、この首位も容易に揺らぐ可能性もありそうです。

ヨーロッパでの(テスラ・モデルYの)登録台数は19%に達して台数は416%増加となっており、東南アジア太平洋地域の販売台数は13,400台、日本と韓国は9,600台という数字に。

世界で最も売れたEVランキング

  1. テスラ・モデルY・・・747,500台(+91%)
  2. テスラ・モデル3・・・482,000台(-3%)
  3. 宏光ミニEV・・・443,000台(+14%)
  4. BYDドルフィン・・・205,200台(-916%)
  5. BYD ATTO3・・・180,600台(新型車)
  6. フォルクスワーゲンID.4・・・175,600台(+53%)
  7. BYD 秦・・・163,400台(+109%)
  8. GAC AION Y・・・119,800台(+282%)
  9. GAC AION S/IA5・・・117,000台(+53%)
  10. BYD 漢・・・116,500台(+48%)

2位のテスラ・モデル3は482,000台を販売し、そのうち47%が米国・カナダにて販売され、28%が中国(ここでも香港・台湾を含む)、19%が欧州という構成ですが、モデルYにシェアを奪われる形で販売が(前年比で)やや減少しています。※モデルYとモデル3をあわせるとテスラの世界販売における95%を占める

3位は武陵宏光ミニEVですが、これは世界最大のEV市場である中国において「新たな電気自動車のベンチマーク」となったことで知られるクルマです。

その販売台数は443,400台で、一時は「テスラよりも売れている」と話題になったものの、爆発的に売れたために競合車が多数発生し、そしてこのクルマを必要とする人々に(競合車含め)行き渡った可能性があり、その成長が鈍化しているようにも思えます。

五菱HongGuang Mini EV

テスラよりも売れている、中国で大ヒットの「宏光ミニEV」をパクった「風光MINI EV」登場!中国人同士の仁義なき戦いが始まる・・・
テスラよりも売れている、中国で大ヒットの「宏光ミニEV」をパクった「風光MINI EV」登場!中国人同士の仁義なき戦いが始まる・・・

| 中国人を一番信用していないのは中国人自身だとも言われるが | これからは中国のヒット商品をパクるという手法が常套手段となりそうだ さて、とにかく中国で売れていると言われる宏光ミニEV(Hong G ...

続きを見る

そのほかBYDそしてGACの伸びは「驚異的」としかいいようがなく、これらは中国市場における中国車のシェア拡大に貢献していると思われ、2023年も引き続き成長する可能性も。

ただし宏光ミニEV同様、(中国のEVメーカーが発売する)ライバルに押される可能性、そしてこれらのメインマーケットがほぼ中国内に限定されることを考慮すると、逆に「ここから大きな伸びを期待できない」のでは、と考えることも可能です。※伸ばすとすれば輸出しかない

欧州市場ではこんなEVがよく売れた

そしてこちらは2022年における欧州マーケット全体のEV販売ランキング。

フォルクスワーゲンID.4は、昨年最も人気のあった欧州の電気自動車となり、その販売台数は53%増の175,600台で、中国・香港・台湾で47%、ヨーロッパで39%、アメリカ・カナダでは13%の割合という分布。

さらにその下には、フォルクスワーゲンID.3が(わずか4パーセント増ではあるものの)77,900台を販売し、この68パーセントがヨーロッパで販売されています。

続く3番手はフィアット500で、BMW iX3、ポールスター2、シュコダ・エニヤック、ダチア・スプリング、プジョー208、ミニクーパーS E、ボルボXC40(BEV)と続いていますが、世界でもっとも売れているテスラ・モデルY、そしモデル3、さらにBYDやGACの姿はなく、基本的に欧州の自動車メーカーの製品によって欧州のランキングが構成されているのは興味深いところだと思います。

欧州で最も売れたEVランキング

  1. フォルクスワーゲンID4・・・175,600台(+53%)
  2. フォルクスワーゲンID3・・・77,900台(+4%)
  3. フィアット500・・・64,700台(+51%)
  4. BMW iX3・・・55,300台(+38%)
  5. ポールスター2・・・51,600台(+105台)
  6. シュコダ・エニヤック・・・51,200台(+15%)
  7. ダチア・スプリング・・・49,000台(+76%)
  8. プジョー208・・・48,900台(+10%)
  9. ミニクーパーS E・・・43,700台(+29%)
  10. ボルボXC40・・・43,300台(+80%)

やっぱりソフトなデザインは人気がなかったのか・・・。VW ID.3がシャープでダイナミックな姿にフェイスリフトされ新登場、一気にイメチェンを図る

なお、このランキングを見ると、ポルシェ・タイカンやメルセデス・ベンツEQの姿はなく、売れているのは基本的にコンパクトEV。

これは欧州において「EVがお金持ちのための選択肢」ではなくなり、日常的な足として普及しつつあることを意味しているのだと思われますが、ここからもし「中国の安価なEV」が欧州になだれこむことになり、そして(ブランドを気にしない人々が価格を優先した人々が購入し)販売台数が伸びたならば、今後の勢力図が大きく変わる可能性も。

そしてテスラ・モデルYやモデル3ですら、このランキングを見る限り「高価なクルマ」ということなりそうなので、テスラが今後欧州で販売を伸ばそうとするならば、ウワサされる「25,000ドルの」安価なEVを投入するより他はないのかもしれませんね。

合わせて読みたい、EV販売関連投稿

中国のEV/PHEV専業メーカー、BYDの成長が止まらない!自社でバッテリーの生産を行うことからEVの量産ができ利益も高く、生産台数ではすでにテスラを抜いたもよう
中国のEV/PHEV専業メーカー、BYDの成長が止まらない!自社でバッテリーの生産を行うことからEVの量産ができ利益も高く、生産台数ではすでにテスラを抜いたもよう

| 現在の状況では「バッテリーを持つものが」もっとも強いようだ | さすがはウォーレン・バフェットが投資を行うだけのことはある さて、中国のBYD(比亜迪股份有限公司)の躍進ぶりが恐ろしいと話題に。こ ...

続きを見る

ヒュンダイが「ヒョンデ」として日本再参入!販売はオンラインのみ、試乗はカーシェアリングにて!最初に販売されるEV「アイオニック5」とは何者なのか
2022年のEV+PHEVの世界販売台数は1000万台を超える。テスラはBYDに抜かれて2位に、ヒョンデは6位にランクイン。なおヒョンデは米国だと3番めのEVシェアを誇る

| ヒョンデはこれまでにも様々なトラブルを出してきたが、たゆまぬ前進によって現在のポジションを獲得 | ある意味ではヒョンデの努力は賞賛に値する さて、韓国のエネルギー専門調査会社、SNEリサーチが発 ...

続きを見る

テスラ
テスラが新型EVについて言及!「生産コストはモデル3 / モデルYの半分となり、販売台数は現在の全テスラを凌ぐものとなるだろう」。これによって利益の大幅増・株価高も期待

| テスラが新型EVについて触れるのはかなり久しぶりのことでもある | これまでにもテスラはひたすら生産効率を追求してきた さて、テスラCEO、イーロン・マスク氏が「次世代EVプラットフォームの製造コ ...

続きを見る

参照:Motor1

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■自動車各社業績/ランキング/記録等
-, , , , , ,