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ヒョンデがホテルや商業施設、住宅地に「宅配ロボット」を投入!自律走行型ユニットを採用し今後は車両の自動運転機能にもその技術を活用予定

ヒョンデがホテルや商業施設、住宅地に「宅配ロボット」を投入!自律走行型ユニットを採用し今後は自動車の自動運転機能にもその技術を活用予定

| この自律走行型ロボットは外観から想像するよりもずいぶん高い機能を備えているようだ |

盗難が心配ではあるが、今後大きな可能性が感じられる

さて、ヒョンデはロボット開発・製造会社「ボストン・ダイナミクス」を買収してロボット産業に進出していますが、今後ロボットを多方面にて活用してゆくものと見え、クルマとロボットの合体型モビリティ、宇宙空間へと派遣するコンパニオンロボット、さらにはカーディーラーでの案内役など様々な用途が公開されています。

そして今回、ヒョンデは韓国ソウル近郊のホテルと住宅・商業施設において、自律型ロボットを用いた2つの配送サービスプログラムを試験的に開始したと発表することに。

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この配送ロボットはなかなかにキュート

この配送ロボットは、1月に開催されたCES 2022で世界初公開となった現代自動車のモジュール式プラットフォーム「PnD」の上に収納ユニットを搭載してたもので、「インテリジェントなステアリング、ブレーキ、インホイール式エレクトリックモーター、そしてサスペンションを組み合わせており、さらにLiDARとカメラセンサーを内蔵し、自律的に移動することが可能です(多少の段差の乗り越えることができる)。

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このロボットを導入するローリングヒルズホテルでは、毎日午後8時から午後10時まで、アメニティや食べ物、飲み物を届けるルームサービスにこのロボットを使用しており、宿泊客はメッセージアプリ「カカオトーク」を使って飲み物や食べ物を注文し、リアルタイムにて配送の進捗を確認することができる、とのこと。

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さらにエレベーターに乗る際にはエレベーター内の人数をセンサーにて把握し、混雑している場合は次のエレベーターまで待機する機能も備えており、部屋に到着したのちはドアの開閉を認識し、ホテルの宿泊客を確認した後に収納庫を開けるようになっているのだそう(よって配達間違いは無いようだ)。

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住宅地においても配送ロボットは大活躍

さらにこの自律型配送ロボットは、現地の配送会社ウワブラザーズによってソウルの住宅地と商業複合施設に導入されており、顧客がアプリを通じてオンラインで注文すると即座に起動し、ショッピングセンター内にて商品をピックアップした後に顧客の玄関先まで配達すると紹介されています。

ヒョンデのプレスリリースを見る限りでは相当に賢いロボットということになりそうですが、ホテル内はまだ安全として、住宅地やショッピングセンター内だとロボットごと盗まれる可能性もあり、もちろんこのロボットには盗難防止機能や追跡機能が内蔵されているのだとは思うものの、連れ去られる姿を想像するとちょっとかわいそうになってしまいますね。

Hyundai-Robot-3

それはともかく、ヒョンデは今後、配送ロボットサービスを拡大し、ロボットの台数や稼働時間を増やす計画を持っているといい、商業エリアにおいても事業を拡大する予定だと述べています。

現代自動車グループにてロボットLAB責任者を務めるドン・ジン・ヒュン氏は、「PnDベースの配送ロボットは、高速障害物回避機能を含む自律走行技術の使用により、安全性を向上させた迅速な配送時間を可能にします。我々は、パイロットプログラムを通じて、顧客のためのモビリティサービス、利便性、安全性、手頃な価格を追求し続ける予定です」とコメントしており、さらなる性能向上が図られることになりそうですね。

ヒョンデのロボット配送サービスは、急速に成長する自律走行技術市場に進出する同社の広範な戦略の一部であるとされ、ヒョンデはすでに、自動運転車やその他の種類の自律型ロボットの開発に多額の投資を行っており、今回の配送サービスについては、実世界でその技術をテストしてリアルな情報を収集し、その技術を向上させる機会だと捉えているそうで、これはほかの自動車メーカーには見られない面白い試みだと考えています。

ヒョンデの自立走行型ロボットを紹介する動画はこちら

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参照:Hyundai Motor Group

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