よっしゃイエロー買おう。黄色い車は中古市場で（同一車種の他ボディカラーに比べ）18.5％も高く売れるらしい

|黄色い車は高く売れるらしい|

フォーブスにて、「車の再販価格は色で変わる　米国で「黄色」が人気の理由」という記事が掲載に。
これによると、「アメリカ市場で」という但し書き付きではあるものの、中古車情報サイトによる調査の結果では、今年8月までに販売された中古車210万台において、「販売価格が最も高かったボディカラーはイエロー」とのこと。

黄色い車は他のカラーよりも18.5％も高く売れる

この調査によるとイエローは（同一車種の）平均値よりも18.5％高い価格で販売されており、その次はオレンジ（＋7.8％）、グリーン（＋6.9％）、ホワイト（＋1.6％）、レッド（＋1.4％）。

逆に人気がなかったのは「ゴールド」で、これは平均値の-12％。
次いでパープル（-10.7％）、ベージュ（-10.3％）、シルバー（-2.6％）、ブラック（-1.6％）という結果。

この数字を見るに、「新車販売時の人気ボディカラー」とはかなり異なる（一部では真逆と言える）現象が発生しており、新車と中古車では異なる心理で市場が動いている、と言えるかもしれません。

なぜイエローは中古市場に人気なのか？

調査を行った中古車販売サイトによると、「イエローが高価な原因」として、「イエローはもともと生産台数が少ない」ことを挙げています。
これが中古車になると「希少性」という付加価値となり、イエローの人気が高くなるのでは、と分析。

加えてピックアップトラックだと、中古価格は新車価格に比べて平均-30.9％（つまり新車の7割くらいの価格になる）ですが、イエローに絞った場合、これが-25.8％（つまり新車の7割5分の中古車価格）にとどまり、SUVだと平均下落率は-20.9％、しかしイエローはその半分の-10.9％。
ほかにも様々な要素が分析対象となっているものの、「イエローの中古車が高い」というのは間違いのない事実のようです。

たしかにイエローのボディカラーは一般的ではありませんが、イエローの車をショールームに入れておくと「すぐ売れる」という話は聞きますし、購買意欲を刺激するということもあるのかしれません。
同時に「イエローが好き」という人はたまに見かけ、しかも「イエローばかり」を好む傾向があるようですが、ホワイトやシルバーは一般に人気であるにもかかわらず、「ホワイトがすんごい好き」「シルバーじゃないとダメ」という人はそれほどいないようにも思います。

加えて、「イエローの車だけを対象にしたカークラブ」はあるものの、「ホワイト（シルバー）だけを集めたカークラブ」はあまり聞いたことがありません（もしかすると存在しないかもしれない）。
そういった意味でもイエローは「指向性が強い」ボディカラーと言えそうですね。

なお、「米国のイエロー好き」は一般に知られており、ガヤルドの限定車「ガヤルドLP570-4スーパートロフェオ・ストラダーレ」は日本だと幾つかのボディカラーが選べたものの、米国で販売されたのは「イエローのみ（イエローの人気が高いという理由で）」。
そして円安が進行したとき、アメリカのバイヤーが「イエローのガヤルドを」日本市場からごっそり買っていったことで「日本にはイエローのガヤルドが一台もない」という事態に陥ったこともあります。

しかしイエローの売却価格が高いとは限らない

ちなみに「販売価格が高い」ということと「下取りが高い」ということは別問題で、イエローの車を中古車買取センターなどで売却しようとすると、必ず「いやー、イエローは人気がないですからね・・・」と買い叩かれるのが常。
ですが、そうやって売却された車はだいたい店頭では「希少！イエロー入荷しました！」というポップとともにちょっと高めで売られていたりします。

同様にマニュアル・トランスミッション車についても「いやー、マニュアルは人気ないですからね・・・」と買い叩かれるのに、店頭に出ると「希少！走りのマニュアル！」というポップとともに高めのプライシングが行われることが多いようです。