
「一度に二台」オーダーというところがさすがサウジアラビアである
方や「ツヤあり」、方や「ツヤ無し」仕上げのペア構成
ランボルギーニのフラッグシップとして次世代のミッドシップ・パフォーマンスを提示する「レヴエルト(Revuelto)」。
自然吸気V12エンジンに3基の電動モーターを組み合わせたハイブリッド・ハイパーカーに「さらなる希少性とアートの領域をもたらす完全ワンオフのカスタムモデル」が誕生したというのが今回のニュースです。
ランボルギーニの本社であるサンターガタ・ボロニェーゼにてサウジアラビアのオーナーへ直接納車されたこの2台は、同社のビスポーク部門「アド・ペルソナム(Ad Personam)」が顧客の故郷であるアラビア砂漠の美しさをテーマに創り上げた最高峰の逸品でもあり、壮大な砂丘をイメージしたエクステリアとインテリアの詳細について見てみましょう。
この記事の要約
- ランボルギーニがイタリア・サンターガタ・ボロニェーゼ本社にて、サウジアラビアの顧客へ向けた2台の特別なワンオフ仕様「レヴエルト(Revuelto)」を引き渡したと発表
- パーソナライゼーションプログラム「アド・ペルソナム(Ad Personam)」により製造され、アラビア半島の美しく流麗な砂漠の砂丘(Dunes)からインスピレーションを受けた独自のカラーリングと刺繍が施されている
- マット仕上げのビアンコ・ファネスと艶ありのビアンコ・モノセルスをそれぞれベースにした2台は、内外装に「1 of 2」プレートや「Legacy」の文字が刻まれた極めて希少なコレクターズアイテムである
サウジアラビア限定ビスポーク「レヴエルト」の概要
今回発表された2台のレヴエルトは、共通のコンセプト「サウジアラビアの砂漠の砂丘(Desert Dunes)」を持ちながら、コントラストの効いた異なるカラーアプローチによって製作されています。
ランボルギーニの高度なパーソナライゼーション技術を結集したこのプロジェクトでは、風によって刻々と形を変える風紋(フウモン)の美しさを精密なペイントグラフィックとシートの刺繍テクスチャーによって車体全体で表現しているというわけですね。
2台のカラーコーディネートとスペック比較
それぞれの車両は、ベースとなるホワイトの質感、グラフィックカラー、アクセントカラー、そしてカーボンパーツの仕上げ(マット/グロス)に至るまで完璧に計算されていて・・・。
| 注目項目 | 第1のレヴエルト(Matte Spec) | 第2のレヴエルト(Gloss Spec) |
|---|---|---|
| ボディカラー | ビアンコ・ファネス(Bianco Phanes) [マットホワイト] | ビアンコ・モノセルス(Bianco Monocerus) [グロスホワイト] |
| グラフィック / アクセント | ネロ・ネメシス(Nero Nemesis)+ヴェルデ・スペランツァ(Verde Speranza) | ネロ・ノクティス(Nero Noctis)+ヴェルデ・ロドペ(Verde Rodope) |
| カーボンディテール | グロス(艶あり)カーボンファイバーパーツ | マット(艶消し)カーボンファイバーパーツ |
| インテリア装飾 | 砂丘を模した専用刺繍(シート、ドアパネル、バックレスト) | 砂丘を模した専用刺繍(シート、ドアパネル、バックレスト) |
| プレート・プレート銘板 | 「1 of 2」シリアルプレート & リア壁面「Legacy」刻印 | 「1 of 2」シリアルプレート & リア壁面「Legacy」刻印 |
| エンジン | 6.5L V12自然吸気 + 3モーター(PHEV「HPEV」) | 6.5L V12自然吸気 + 3モーター(PHEV「HPEV」) |
| システム最高出力 | 1,015 PS(1,001 hp) | 1,015 PS(1,001 hp) |
| トランスミッション / 駆動方式 | 8速DCT + e-AWD(電動4WD) | 8速DCT + e-AWD(電動4WD) |
1台目はマット仕上げのホワイト(Bianco Phanes)にブラック(Nero Nemesis)の砂丘パターンと鮮やかなグリーン(Verde Speranza)のアクセントラインを配してグロスカーボンを装着。
対する2台目は艶やかなビアンコ・モノセルスに漆黒(Nero Noctis)のグラフィックとヴェルデ・ロドペのディテールを施し、マットカーボンで引き締めるという対称的な美学が貫かれています(ボディカラーとカーボンパーツとの光沢が”対照的”な構成となっている)。
車内に乗り込むと、シートやドアトリム、キャビン後部パネルに施された職人技によるステッチが目に入り、これは「風によって風紋が描かれる砂漠の風景」をそのままキャビン内に表現したもので、キャビン後部には「Legacy(レガシー)」の文字、そしてダッシュボードにはこの2台が対であることを証明する「1 of 2」のバッジが誇り高く添えられることに。
競合比較・ハイパーカスタマイズ市場での位置付け
超高級車・スーパースポーツカーの世界において、ユーザー個人のルーツや文化、自然風景を車両のデザインへ落とし込むビスポークプログラムの需要は年々高まっているというのがいま現在。
ブガッティの「Sur Mesure(シュール・ムジュール)」やフェラーリの「Tailor-Made(テーラーメイド)」、ロールス・ロイスの「Coachbuild / Bespoke(コーチビルド / ビスポーク)」と並び、ランボルギーニの「アド・ペルソナム」は、ブランドが持つアグレッシブな造形言語、そして工芸品レベルのハンドクラフトを極限のレベルにて融合させたもの。
特に中東市場のコレクターに向けた今回のプロジェクトでは、単なる色替えにとどまらない深い物語(ストーリー性)を持たせることにより、セカンダリーマーケット(再販市場)でも圧倒的な価値を維持する作品に仕上がっているのだとも考えられます。
伝統のV12と次世代ハイブリッドの融合
ビスポークによる美しい装飾を纏いつつ、もちろん走りのポテンシャルは世界トップクラスのハイパーカーそのもの。
レヴエルトは、新開発の6.5L V12自然吸気ミッドシップエンジンに、フロント2基・リア1基の計3基の電動モーターを組み合わせた「HPEV(ハイパフォーマンスEV)」コンセプトを採用し、システム合計出力は1,015 PS(1,001 hp)を誇るうえ、8速DCTとe-AWDによる怒涛の加速性能を発揮します。
伝統の官能的なV12サウンドと先進の電動テクノロジーが同居するメカニズムはそのままに、砂漠の美しさを纏うことで唯一無二の存在感を放つのが今回の2台というわけですね。
結論
今回納車されたサウジアラビア顧客向けのビスポーク「レヴエルト」2台は、ランボルギーニ「アド・ペルソナム」が持つ表現力の高さを世界に提示する最高峰ともいえる存在。
広大な砂漠の美しい景観と現代最高峰のV12ハイブリッド技術が見事な調和を見せたこの究極の2台は、自動車史に刻まれるラグジュアリーな記念碑として記憶されることとなりそうです。
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