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中国ではじめて自動車合弁企業につき「50%以上」の株式を持つことが認可。第一号はBMWとVW

2018/08/02

| ついに中国でBMWとVWが自社で会社をコントロールできるように |

現在中国では、自動車メーカーが現地で製造を行おうとすると、必ず中国現地の会社に株式の半分を渡し、「合弁」にて現地法人を設立する必要があります。
これは中国政府の意向により、中国のメーカーに技術を「移転」させるためで、中国の産業を短期間で競争力のあるレベルに引き上げようとするという意図があるようですね。

そのため中国の自動車メーカーは短期間で驚くべき力をつけ、デュアルクラッチ・トランスミッションや直噴エンジンも(移転させた技術で)作れるようになっており、中には合弁で培った車体製造技術を活かして「海外進出」をはかる中国メーカーも。

それでも完全に「脱中国企業」とはゆかない

つまり外国の自動車メーカーは中国政府に「利用されている」ということになりますが、それがわかっていても「中国政府の言うことを聞かないといけない」ほど魅力的なのが中国市場だということに。

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よって中国の自動車メーカーも「相手のノウハウを取得するため」に合弁を展開することはよく理解しており、そのためか「パクる」ことに関しては当然だと思っているフシがあり、最近だとメルセデス・ベンツの現地パートナーがGクラスをパクってしまうという事態も発生(それでもメルセデス・ベンツは行動を起こせないようだ)。
さらにフォードはマカンのコピー車発売で有名な中国企業と提携する、という事態となっています。

ただ、これは欧州や米国から強い批判を浴びており、中国政府は「段階的」にではありますが、この規制を撤廃することをすでに発表済み。
この「段階」とは関税のように「持株比率を」下げてゆくとともに、問題のなさそうな(すでに技術を搾り取った・・・?)企業から”許可制”にて規制対象外とするようですね。

そして今回、その第一号としてフォルクスワーゲン、BMWがその「第一号」として報道されており、これらの企業は現在のパートナーとの合弁企業において、その持株比率を上げてゆくだろう、と述べられています。

なお、現在主要な街奥の自動車メーカーと中国企業との提携内容は下記の通り(外国企業1社あたり、中国企業2社まで提携ができる)。

中国自動車メーカー「ビッグ5」
第一汽車(FAW)・・・フォルクスワーゲン、トヨタ、ダイハツ、マツダ、アウディと合弁を展開
上海汽車(SAIC)・・・フォルクスワーゲン、アウディ、GM、セアトと合弁を展開。ローバーブランドを保有
東風汽車(DFM)・・・日産、ホンダ、プジョー/シトロエン、キアと合弁を展開
長安汽車(CHANGAN)・・・フォード、スズキ、三菱と合弁を展開。イヴォークのパクリ車を製造するLANDWINDブランドを保有
奇瑞汽車(CHERY)・・・合弁はなく自社ブランドのみで企業活動を行う珍しいパターンビッグ5以外(一部)
北京汽車(BAIC)・・・メルセデス・ベンツ、ヒュンダイとの合弁を展開
広州汽車(GAC)・・・ホンダ、トヨタ、フィアット、三菱と合弁を展開
吉利汽車(GEELY)・・・ボルボ、ロータスを買収、新ブランドLynk&Co.を展開
長城汽車(GREATWALL)・・・BMW(MINI)と提携しアメリカに工場建設
比亜迪汽車(BYD)・・・メルセデス・ベンツとEV生産で合弁
華晨汽車(BRILLIANCE)・・・BMWと合弁
浙江衆泰控股集団(ZOTYE)・・・ポルシェ・マカンほかのパクリメーカー。フォードとEV生産で合弁設立
江淮汽車(JAC)・・・フォルクスワーゲンとEV生産で合弁
一汽轎車・・・マツダと合弁

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