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新型BMW「X5」最新ティーザー画像が公開。「X5」だけに「X」型のデイタイムランニングランプ装備、さらには小さくなったキドニーグリルも

新型BMW X5のティーザー画像

Image:BMW

| ここ最近のBMWのデザイン的変化の速度は過去に類を見ないほどである |

デイタイムランニングランプ(DRL)は今後「細分化」される可能性も

BMWの歴史において、そして世界のプレミアムSUV市場において常に絶対的な指標であり続けてきた「X5」。

その第5世代となる2027年型モデルのデビューを目前に控え、BMWが世界中のファンに向け、極めて刺激的なティザー画像を公開することに。

今回のフルモデルチェンジでは、BMWがブランドの命運をかけて推進する次世代プラットフォーム「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」のテクノロジーを同社の基幹セグメントであるミドルサイズSUVに初めて本格導入するという試みを行うこととなりますが、公開された画像からは、これまでのラグジュアリーSUVの常識を覆す「(ある意味での)レトロモダン」への原点回帰、そして挑戦的なディテールが見て取れます。

ここで新型X5に採用されるデザインの方向性、そして初設定される電気自動車(EV)版「iX5」を含む先進スペックについて考えてみましょう。

この記事の要約

  • 第5世代「新型X5」のティザー公開: BMWは世界的なベストセラーSUVであるX5の次世代モデル(2027年型)のティザー画像を初公開し、デザイントレンドの大転換を示唆
  • 1960年代のレトロモダンな顔つきへ: 新型は「i3」や「iX3」に続く新世代アーキテクチャ「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の思想を継承。往年の名車「2002」を思わせる縦長のナローキドニーグリルを採用
  • アイデンティティを示す「X」型ライト: EV版のiX3とは異なり、新型X5にはその名にふさわしい、精緻に組み合わされた「X」シェイプのデイタイムランニングライト(DRL)が投入される
  • マルチパワートレイン戦略の核心: 新世代プラットフォームは動力源を問わない設計。直列6気筒マイルドハイブリッド(MHEV)やPHEVのガソリン車に加え、第6世代バッテリー技術を投入した完全EVの「iX5」も同時にデビューする見込み

新型BMW X5のティーザー画像からわかること

BMWが放った1枚のティザー画像は「小さくない衝撃を」各方面に与えており、暗闇の中から浮かび上がるフロントシルエットで目を引くのは、近年のBMWを象徴していた巨大な横型のキドニーグリルではなく、スリムで垂直に伸びた「ナロー(狭い)キドニーグリル」、そして「X型」デイタイムランニングランプの存在です。

まず「ナローキドニーグリル」については、1960年代から1970年代にかけてBMWの地位を不動のものにした「1600」や「2000」、そして伝説的な名車「2002(通称:マルニ)」へのオマージュに他ならず、そしてグリルから左右のヘッドライトへと繋がる水平のLEDストライプは、ワイド&ローなスタンスを強調することに。

そして、この新型X5のフロントフェイスにおける最大のハイライトが、ヘッドライト内部に仕込まれたデイタイムランニングライト(DRL)のデザインで、先行してスクープされているEV専用SUV「iX3」が鋭いナイフで切り裂いたような直線的なライトを採用しているのに対し、新型X5には精緻にインターロック(噛み合わせ)された「X」字型のライトが採用されていることがわかります。※すでにリークされた画像とも一致する

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この「X」を全面に押し出したデザインについては、SNSや海外メディアの間でも「先進的でこれまでにない個性を放っている」という絶賛の声と、「少々派手すぎるのではないか」という懸念の双方で議論が巻き起こっているものの、しかし、1980年代から1990年代のBMWに見られた「同じ顔(ソーセージ)でサイズ違い(長さ)を作るだけ」の金太郎飴的なデザイントレンドに決別を告げ、各モデルに強烈なキャラクター( identity )を与えるというBMWの強い意志の表れであることは間違いなく、そしてなにより、ひと目で「X5である」とわかるアイデンティティが重要なのかもしれません(この「X」発光グラフィックは、Xモデル全般に採用されるわけではないようだ)。

新型BMW X5:予想される概要

新型X5はレトロな皮を被りながらも、その中身は完全に「未来のエンジニアリング」で満たされることになると目されており、ベースとなるのは、前述の「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」アーキテクチャ。

これにより、X5の歴史上初となる100%電気自動車(EV)バージョンの「iX5」が同時にラインナップされることになり、さらには水素パワートレイン含め「すべての」動力源が選択できるようになると言われていて、現行型(2026年モデル)の優れた基本スペックをベースとし、次世代モデルがどのような進化を果たすのか、現在判明している仕様と予測データを比較表にまとめてみると以下の通りになるかと思います。

BMW X5 現行ベースモデルスペック(参考)と次世代モデルの進化予測

項目現行モデル(2026年型 Base Trim)次世代モデル(2027年型 新型X5 / iX5予測値)
プラットフォームCLARアーキテクチャ(内燃機関ベース)ノイエ・クラッセ(エネルギーアグノスティック構造)
パワートレイン3.0L 直列6気筒ガソリン+MHEVガソリンMHEV / PHEV / 完全EV(iX5)/ 水素(FCEV検討)
最高出力375 HP @ 5200 RPMガソリン車:約380〜400 HP / EV版:最大600 HP超(予測)
最大トルク383 lb.-ft. @ 1850 RPM電気モーターの特性により、EV版は瞬時に大トルクを発生
トランスミッション8速オートマチック(ガソリン車)ガソリン車:改良型8速AT / EV版:シングルスピード
駆動方式後輪駆動(RWD)/ 4輪駆動(xDrive)新世代インテリジェント4WD(xDriveシステム刷新)
バッテリー技術鉛バッテリー(MHEV用)/ 角型リチウムイオン第6世代(Gen6)円筒形セル(エネルギー密度20%向上)
システム電圧48Vマイルドハイブリッド800V高電圧システム(EV版:超急速充電対応)

ココが新しい。競合を凌駕する「ノイエ・クラッセ」のEV技術

EV版となる「iX5」にはBMWの最新「第6世代(Gen6)」バッテリーテクノロジーが初搭載され、従来の角型セル(Prismatic cells)から、テスラなども採用を進める「円筒形セル(Cylindrical cells)」へと変更されることが電動モデルにおける最大の特徴。

これによってバッテリーパック内により高密度でセルを敷き詰めることが可能となり、エネルギー密度が大幅に向上するうえ、航続距離の大幅な延伸と軽量化を同時に達成できるというわけですね。

さらに、この第6世代となるエレクトリックモーターは、レアアース(希土類金属)を一切使用しないサステナブルな設計でありながら、800ボルトの超高電圧システムにも対応し、これにより既存のポルシェ・タイカンやアウディ e-tronなどの競合EVをパフォーマンス面でのターゲットにしつつ、充電時間を極限まで短縮する高性能な急速充電環境を提供する、とも言われています。

ガソリン派も安心:5つのパワートレインという選択肢

一方でBMWは熱狂的な内燃機関ファンを裏切るようなことはせず、新型X5は「エネルギーアグノスティック(動力源を問わない)」思想で開発されており、ガソリン、プラグインハイブリッド(PHEV)、ディーゼル、EV、さらには将来的な水素燃料電池(FCEV)まで、最大5つの異なるパワートレインに対応可能な設計となっていることにも公式に言及されていて、ガソリンおよびPHEVモデルには、先日発表されたばかりの新型7シリーズ(LCI:ライフ・サイクルインパルス)で培われた最新のマイルドハイブリッド技術がフィードバックされ、燃費効率と官能的なエンジンフィールの双方が引き上げられるものと見られています。

Fabian Kirchbauer Photography

Image:BMW

結論

BMW X5は、アメリカ・サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場で生産され、世界中で莫大な利益を叩き出している同社最重要の人気車種。

それゆえに、BMWにとってこの車のフルモデルチェンジは絶対に変革を失敗できない大勝負となり、しかし今回のレトロモダンなフロントマスクや「X」型のライトデザインは、これまでのオーソドックスな高級SUVの路線から一歩踏み出したもの。

これらは市場の評価が真っ二つに分かれる(Divisive)可能性を秘めている一方、しかしかつてクリス・バングル氏が手掛けた時代の大胆なデザイン変革が結果としてBMWを世界トップのプレミアムブランドへ押し上げたという過去が示すように、そして「成功しているときこそ変わるべきである」というBMWのデザイナーの言葉にあるように、この攻めの姿勢こそがBMWの真骨頂であるとも考えられます。

最先端のデジタルEV性能を求めながらも、クルマが持つ本来のアイデンティティや伝統を諦めたくない――そんな現代のドライバーにとって、2027年型新型X5は「家電化するEV市場」に対するバイエルンからの力強い回答となるはずで、ベールが完全に脱がされるその時、ぼくらはSUVの新しい歴史の幕開けを目撃することになるのかもしれませんね。

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参照:BMW

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