| 作成動画も公開中。クルマに関する知識や技術も相当なものだ |
コロラド州立大学の教授、スターリング・バックス氏が、愛する息子のためにランボルギーニ・アヴェンタドール・ロードスターのレプリカを作成中。
今回のレプリカについては「3Dプリンタ」を使用していることが特徴で、これによって作業が容易かつ効率的となり、かつ正確なモデリングが可能となっているようですね。
なお、単なるアヴェンタドールではなくリアウイングつき(マンソリーかDMCあたりを思わせる)。
リアバンパー内にはエンジン放熱用のファンまでが組み込まれています。
小分けしてプリントしたパーツを張り合わせることでボディパネルを成形
アメリカではけっこう「自分でレプリカを作る」人も多いようで、それはまるでプラモデルを作るかのようなイメージなのかもしれません。
そして「趣味」で作る人はその情熱のそそぎようがハンパなく、本物と見まごうような出来を持つものも。
そして今回のアヴェンタドールについても未完成ながらその品質の高さが伺えるものとなっていますが、これの作成に使用している3DプリンタはQIDI XProという製品で、その価格は650ドル。
プリントできるサイズには限界があるので、ボディパネルを小分けしてプリントし、それを「張り合わせて」ボディパネルを構成していっているようですね。
そして3Dプリントされた素材は強度が高いとはいえず、スターリング・バックス教授はこの表面にカーボンファイバーを張ることで補強を行っています。
このアヴェンタドール「レプリカ」はこうなっている
そこで、このアヴェンタドールの構造がどうなっているのかを見てみようと思いますが、その構成はなかなか本格的。
まずはフロントメンバー。
各断面パイプでフレームが組まれ、サスペンションはダブルウィッシュボーン。
実際のアヴェンタドールと同じくインボード式サスペンションを持っています。
エンジン自体は実際のアヴェンタドールに積まれる「V12」ではなく、GM製の5.7リッターV8(LS1)。
実績のあるエンジンなので、補機類含めパーツが手に入りやすいのでしょうね。
こちらはエンジンベイ。
実際のアヴェンタドール同様に、リアもインボード式のサスペンションを持っていることがわかります。
パイプ類は緻密な計算に基づき組まれていることがわかりますね。
樹脂製のカバーはもしかすると「本物」のパーツなのかもしれませんが、これだけ精巧に作られていれば、純正パーツのリビルト品を見つけてきて組み込むことができるんじゃないかと思ったり。
こちらはインテリア。
まだまだ製作中のようですが、かなり実車に忠実であることがわかります(スイッチ類は異なるが、それは仕方ない)。
”ロードスター”だけあって外から見られることも多いと思われ、個々は手を抜けない部分ですね。
なお、ステアリングホイールはアウディ製で、トランスミッションはなんと「マニュアル」。
詳細は動画でも確認できる
このアヴェンタドールのステアリングラック、エンジンベイなど車体構造が分かる動画。
こちらはボディパネルをおおよそ貼り終えた段階でのアヴェンタドール。
こちらは3Dプリントしたフロントバンパーに対し、カーボンファイバーシートを貼ってゆく動画。
そしてやはり3Dプリントされたテールランプをテストする動画。
VIA:lasersterling