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大企業社長がFSWで事故死。「スピード出したいならサーキットへ行け」→サーキットで事故死しても非難。ボクらはどうすればいいの

2020/08/15

| スポーツカーやスーパーカーに乗っていると、たとえ法を守っていても批判されるということをボクらは覚悟しなくてはならない |

日本オーチス・エレベータの社長、ギヨーム・ルノー氏が富士スピードウェイ走行中、コースアウトしてタイヤバリアに衝突し、病院院搬送されるも死亡した、という痛ましいニュース。

日本オーチス・エレベーター(OTIS)は日本で最初に(日本銀行へと)エレベーターを設置したという実績があり、同氏は2017年かららオーチス アジア・パシフィックのプレジデントそして、日本オーチス・エレベータ株式会社の代表取締役社長を兼任する46歳。

乗っていた車はランボルギーニ・ウラカン?

なお、状況としては「1コーナーを曲がりきれずに飛び出し、タイヤバリアに激突」とのことですが、公式発表はないものの、その際に乗っていたのはランボルギーニ・ウラカンLP610-4アヴィオという情報も。

ちなみにウラカンLP610-4アヴィオはウラカン初の限定モデルであり、イタリア空軍とのコラボモデル。

4つに分けられた空軍学校内のチームそれぞれに割り当てられた4色(ミリタリーっぽいブルーやグレーなど)をベースに、ホワイトやオレンジ、ブラックなどのアクセントを組み合わせ、さらにはマット仕上げの塗装も選択できるエキゾチックなモデルであります。

搭載されるエンジンは5.2リッターV10、出力は610馬力、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、そして駆動方式は4WD。

ハイパワーではあるものの、けして危険ではないクルマです。

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どうやってもスーパーカーやスポーツカーでスピードを出すことは批判される

なお、スーパーカー/スポーツカーの事故というと、つい先日の首都高速道路におけるポルシェ911GT2RSが起こしてしまった事故を思い出しますが、こちらはどうやっても正当化できず、かつ違法行為が産んだ惨劇。

当然批判されるべき性質のものであり、加害者はその責を逃れることはできない、と考えています。

ただ、今回はサーキット走行という、法に触れない行為を行っている最中の事故であり、かつ「速度を競う場」で速度を出していての事故。

ポルシェ911GT2RSの事故や、その前の「首都高はサーキット」発言に対して「スピード出したいのならサーキットへ行け」という意見が多く、これは「ごもっとも」(もちろん、ぼくもそう思う)。

しかし、今回のギヨーム・ルノー氏の死亡事故に対してもなぜか批判が多く、その死を悼む声も多い中、「スキルのない金持ちがイキがって事故」「サーキット走行は大会社の社長が行う行為ではない(無責任)」「サーキット走行自体が危険行為」という意見が多々見られ、これにはちょっと驚かされるわけですね。

公道でスピードを出せば「サーキットに行け」、サーキットに行けば「危ない」と批判される状況であれば、いったいぼくらはどうしたらいいのということになりますが、とくに高額なスポーツカー、そしてスーパーカーに乗っていると、何をしても「一定の人々からは非難される」ことは覚悟せねばならないのだろう、とも考えています。

ちなみに「サーキットを走る社長」だと、モリゾウこと豊田章男社長が有名で、しかし今回の事故にあわせ、ネット上では豊田章男社長のサーキット走行についても「危険」「社長なのだからやめるべき」という声も噴出することに。

なお、豊田章男社長はトヨタの「マスターテストドライバー(トヨタのテストドライバーのトップに立つスキルを持つドライバー)」であり、その師は成瀬宏氏。

同氏は(レースやサーキット走行中ではないものの)自動車運転中に事故死を遂げており、その一番弟子とも言われた豊田章男氏は自動車の恐ろしさ、そして自動車に乗っていればあっけなく死が訪れる可能性があることを誰よりも熟知しているものと思われます。

それでもサーキットにてステアリングホイールを握るのは「より安全でよりいいクルマを作るため」だとぼくは認識しているものの、この行為を批判されてしまうと「じゃあどうすればいいのか」ということになり、「社長でなくて重積の職にない人に(代わりに)サーキットを走らせるのならいいのか」ということにも。

ぼくは、そういった危険性を承知してまでいいクルマを作ろうとする豊田章男社長を高く評価していますが、一方ではその行為が認められず、「趣味のため」と誤解されているというのもまた事実であるようです(受け取り方は人それぞれなので、そう考え理解する人々を否定するつもりもないし、考え方の多様性も否定しない。むしろ、そういった人々の考え方を理解し受け入れることが前に進むためには重要。否定や排除は人を一箇所へと止めてしまい、どこへも行けなくする)。

参考までに、ポルシェ・カレラGT(ポルシェで事故を落とすハリウッドスターは少なくない)にて事故死してしまったポール・ウォーカーは、その事故のちょっと前にこう語っていますね。

「もしいつか自分がスピードが原因で命を落とすことがあっても悲しまないでほしい。なぜならそのとき自分は笑っていたはずだから(If one day the speed kills me, do not cry because I was smiling.)」

参照:読売新聞オンライン

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