| ボクらはこのコロナ禍を嘆いてばかりもいられない |
さて、台湾は台北に、あの「マンガ塗り」をテーマにした「2Dカフェ」が登場。
マンガ塗り(2D塗り)とは「実際の構造物(3D)を、平面(2D)っぽく塗ってみた」という手法で、ガンプラにこれを用いる人が登場したほか、クルマやファッションほかさまざまなジャンルにまで波及しています。
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2Dカフェの店内はこんな感じ
そこで2Dカフェの店内ですが、まさに2D。
さまざまなテーマの小部屋もしくは区画があるようですね。
こちらは地下鉄風。
親日の台湾だけあって、日本っぽい演出も。
こちらはキッチン風。
階段も2D風。
完全に目の錯覚を起こしそう。
2Dカフェ内には車の展示スペースも
そして2Dカフェ内にはクルマを展示する場所もあるようで、けっこう頻繁にクルマが入れ替わっているようです。
こちらはポルシェ・ケイマン。
BMW i8。
メルセデス・ベンツEクラス。
こちらは2D塗りではありませんが、やはりポルシェ・ケイマン。
後ろの壁紙はガレージ風です。
2Dカフェでは「機内食」の提供も開始
そしてこの2Dカフェはさまざまなイベントや企画を実施しているようで、面白いのが店内を飛行機内部のように改装しての「機内食(風の食事の)提供」。
台湾ではちょっと前にも、コロナ禍にて海外に行くことができず、フラストレーションを抱える人々に向け、実際の飛行機を使用し、その機内にて「擬似フライトを体験できる(飛行機はもちろん飛ばないが、機内食の提供や、飛行時と同様のアナウンス、CAによるサービスが楽しめる)」企画を実施しています。
こういった「苦しい状況下においても、ちょっとでも前向きに」という行動は素晴らしく、不平不満を言うばかりだったり、他人からの施しに期待するばかりの人とは根本的に異なるポジティブさを感じます。
たしかに現在は厳しい状況ではありますが、映画「インターステラー(地球の環境が激変し、正常な経済活動が機能しなくなった未来が舞台)」にて、地上に降りてきたインド空軍のドローンを分解して太陽電池を取り出そうとする父親に対し、娘が「そってしておいたらダメなの?害はないのに」と言うシーンがあるわけです。
そこで父親が言うのは「高性能な太陽電池を再利用する。機械も環境に適応しなくてはならないんだ。自分達のように」という意図の言葉を返すとおり、とにかくじっとしていても、そして待っていても何も変わらず、よってぼくらがやるべきことは状況を受けいれ、その状況の中で少しでも快適に、かつ楽しく過ごすことができるように自分を変えてゆくことだ、とも考えています。
なお、日本は特に文句を言ったり、他人に頼る(自分が不便を感じたり、楽しくないのは他人のせい)傾向が強いと感じられていますが、こういった「機内風サービス」はまさに「コロナ禍以前ではあまり考えられなかった」企画かもしれません。
現在日本では旅行業界そして航空業界が悲鳴をあげており、CAもやむなくほかの職種へと転じざるをえなくなっているようですが、であればJALやANAが(空港内にでも)機内をモチーフにしたカフェをオープンさせたり、実際の飛行機を使用して「ファーストクラスのサービスを体験できる」企画を実施したりしたらけっこう人気が出るんじゃないか、とも考えています(それによって雇用が生じる。加えて、格納庫等の見学などを有料にて実施してくれるとありがたい)。
参照:2D Taiwan, 2D Cafe