韓国の高級マンション駐車場で爆発！666台が被害を受け、メルセデス・ベンツ63台ほかBMW、ポルシェ、マセラティも犠牲に。被害総額は10億円に上るとも

｜　原因はマンションにやってきた洗車業者のガス漏れ、そしてタバコの火　｜

高級マンションだけに高額車両が多く、さらには多くの住人が帰宅した深夜に発生

さて、韓国の高級マンション駐車場にて爆発が発生し、666台のクルマが被害にあったとの報道。

これによると、爆発があったのは忠清南道天安市西北区内のマンション地下駐車場で、爆発したのは出張洗車会社のミニバンだそうですが、間の悪いことに、この建物は地下の高い地域にある「高級マンション」なので停まっているクルマも高級外車が多く、かつほとんどの人が帰宅していた平日夜間に起きたと報じられています。

周辺や建物までの被害を含めると損害額は約9億4000万円に

なお、今回の事故による被害は666台だと報じられており、その多くはすすが付いたり焦げたりといったものだそうですが、全焼したのは16台、部分的に燃えたクルマは28台だとされています。

上述の通り、平日夜間にて「満車」に近い状態での火災なので火の手が回るのが早く、メルセデス・ベンツ、BMWはじめマセラティやポルシェも被害にあったようですね。

ちなみにメルセデス・ベンツだと63台、BMWでは56台が被害を受けており、クルマだけの被害だと消防当局の試算で約9500万円（全焼16台、部分延焼28だとすると少なすぎるようにも思う）、しかしマンションの設備にまで被害を参入すると、その被害想定額は9億4000万円（100億ウォン）に達し、さらに拡大するという試算もある模様。

いったいどうしてこんなことに？

そこで気になるのは爆発の原因ですが、報道によると、「スチーム洗浄を行うため、洗車業者のミニバンに積んでいたガスボンベからガスが漏れ、しかし洗車会社従業員がそれに気づかずにタバコを吸おうとタバコに火をつけたところガスに引火して爆発し、周囲を巻き込んで炎症した」とのこと。

この従業員の安否については触れられていないものの、ミニバンは「フレームだけを残して燃え尽きた」と報じられています。

さらに地下駐車場はもちろん、マンションの1Fと2Fにも煙が充満するなどの被害も出ている模様。

業者の保険でカバーするのは難しい

なお、この事故につき、洗車業者が被害を保証するのは「難しい」とされており、というのもこの業者が加入している保険の補償額が940万円しかないため。

よって被害者は自身の加入する保険にてクルマを修理するなり全損扱いにして保険金を受け取るなどする必要がありますが、今のところ韓国の4大損保には本件に関して480台の保険金請求が寄せられていると報じられています。※全焼したと届け出ている人は30人いるといい、消防当局のいう「16台」よりも多く、事実は消防当局が把握するよりも重大なのかも

被害を受けたのは666台なので、480台という数字とは乖離がありますが、4大損保以外に加入している人もいるかと思われ、そしてもちろん「任意保険に加入していないであろう人」も。

韓国だと任意保険の加入率は60-70％、輸入車だと70-80％だとされており、もし任意保険に加入していなければ、相当額を自己で負担することになりそうです。

参考までに、保険に加入していたとしても、「枠内にちゃんと駐車していたか」という加入者側の過失も調査され、マンション側の消火設備に不備があればマンションに責任が転嫁されることになり、保険金の支払いまでには1年くらいを要するとも報じられています。

ちなみに「ヒュンダイ・コナ・エレクトリック」はかなり高い比率で爆発することで知られますが、もし自分のクルマが爆発して周囲を巻き込んだらと考えると「恐ろしく」なってしまいますね（しかし今後EVが普及すると、ありえない話ではない）。

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参照：Chosun Online