| たしかに一部の国ではそういった傾向があるようだ |
さて、デイリー新潮にて、「韓国では、無理して高級車やスーパーカーを購入する”貧困者”が多い」という記事。
なにやら「高級車やスーパーカー」と「貧困者」という言葉が矛盾しているようにも思えますが、記事を読み進めると、以下のように要約できるようです。
韓国にて、無理してでも高級車に乗る理由
- 韓国人は、自分の好みより、他人が自分をどう見るかを気にしてモノを買う
- 多彩なファイナンスプログラムなど、高額なクルマを「買いやすい」環境にある
- 車庫証明など、面倒な手続きや条件抜きでクルマを買える
- 小さい車は無視される
- 高級車に乗ると恋愛機会が増える
- よって、自分の財政状況を無視して高級車やスーパーカーを購入して虚勢を張る
なんとなくわかるような気もする
たしかにこれは「わかる」部分もあり、実際に(今はコロナ禍中なので来日できないものの)ブランドショップでは韓国人の姿が多くみられる模様(中国人は家電や化粧品を好むが、韓国人はハイブランドを求めてハイブランドのショップに列を作るようだ。大阪だと阪急メンズ館はいっとき、日本人よりも韓国人の方が多かった)。
さらに報道では「韓国4大百貨店でのブランド品の売り上げは24〜39.4%上昇した」との延べていますが、これは「日本に買いに行けなかった」ことも影響していそう。
ちょっと話は変わるものの「整形」文化もこれと根底は似たようなもので、「よりよく見られたい」、そして「より良く見られなければ自分の人生が不利になる」という事情韓国のあちこちに反映されているのかもしれません(つまり、社会のありかたそのものに問題があるとも考えられる)。
韓国ではBMWとアウディが人気
そして報道だと、韓国ではとくにBMWとアウディが人気だとされ、”定価で購入するのはバカらしい”レベルの割引がある模様。
BMWはメルセデス・ベンツに「追いつけ、追い越せ」ということで、日本でもディーラーに強烈な圧力をかけていることでも知られ、そのために様々な販促施策を打ち出していますが、韓国ではアウディ共々、さらなる値引が展開されているのかもしれません。
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ちなみに日本だとディーラーが自社登録を行ってリリースしたのちの車両が安く買えるため、ぼくは「BMW、メルセデス・ベンツについては新車で買うのはもったいない」とも考えています。
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もちろんメルセデス・ベンツも負けてはいない
そしてメルセデス・ベンツも高い人気を誇るといい、韓国ではメルセデス・ベンツ、BMW、アウディの3ブランド(ジャーマンスリー)が高級車市場の40%を占めるといい、たしかに韓国はメルセデス・ベンツ有数の市場だと常々レポートされていますね。
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そして魅力的な新型車を発売したジェネシスが一時的にトップを取るも、メルセデス・ベンツの売れっぷりは人口比だと日本の3.4倍にものぼっている模様。
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こういった事情を見るにつけ、なんで韓国ではそんなに高級車が売れているんだろうな・・・と考えていたのですが、どうやらそこには冒頭で掲げた理由があったようです。
高級車のローン金利はけして安くない
なお、多彩なファイナンシャルプログラムがあるといえど、ローン金利は安くないようで、日本の貸出金利が0.8%程度なのに対して韓国では2.66%くらい。
自動車ローンを組むと年利で20%にものぼるといい(年間100万円を返済するのに、20万円の金利を払うことになる)、記事中に登場する20代の若者だと、駐車場代、保険や維持費を考慮すると「所得の70%」を自動車に費やしている、とも。
そのほかサラ金を利用して高級車を購入する例も多く(兵役を終えていないと、通常のローンを組めない場合もあるようだ)、現在韓国にいる105万人の信用不良者の大半は20代と30代であり、しかも増加傾向にある、とのこと。
なお、日本は「貯蓄大好き」なので稼ぐ以上にお金を使う例はさほど顕著ではなく、しかしアメリカ、中国、韓国では(それぞれ事情は異なるけれど)こういったケースも珍しくはないようですね。
参照・デイリー新潮