| カリフォルニアでは前年比で30%ほど車上荒らしが増加しているらしい |
クルマを破壊される可能性は減りそうだが、別のリスクが発生することに
さて、現在カリフォルニアのベイエリアでは車上荒らしが急増しており、よってクルマを駐車する際にリアハッチを開けたままにし、「金目のものがない」ことをアピールするクルマが多発している、との報道。
なお、同様に理由にて、(かつて)クルマのウインドウに「NO RADIO」というステッカーを貼る行為が流行ったという報道も見たことがありますが、つまるところ「窓ガラスを割られたり、ロックを壊されると損害が大きくなるので、そうならないよう、泥棒に対して”このクルマに押し入るのは意味がない”と主張」しているということになりそうです。
ただし警察はこの方法に対して注意喚起
しかしながら地元サンフランシスコ警察によると「リアハッチを開けたままにしておくと、泥棒は簡単に車内に入ることができ、グローブボックス内の登録証などを簡単に盗むことができるようになる」としてこの(リアハッチを開けたままにする)方法を真似しないように、という注意喚起も行っています。
たしかにこの方法だと泥棒はクルマのどこにでもアクセスでき、車内のものをいっさいがっさい持ってゆくことも可能ですし、盗難も容易になることからクルマそのものを盗まれるリスクも高まりそう。
一方で、車上荒らしは「件数をこなしてナンボ」なので、こういった「見るからに金目のものがないだろう」クルマを相手にしている暇はないとも思われ、よって被害にあわない可能性も高くなるのかもしれませんが、また別の種類のリスクを孕むのも間違いなさそうではありますね。
なお、通りがかった人が「そのクルマのオーナーがハッチを閉じ忘れている」と思い、親切にハッチを閉じることもありそうなので、基本的には「車内に金目の物をいっさい置かない」というのが正しい対策なのだと思われます。
文字通り車上荒らしが増加中
サンフランシスコ警察によると、車上荒らしは2021年全体だと32%増加し、さらに10月では25%の増加傾向が見られるといい、現在警戒を強化している、とも。
具体的には、車上荒らしが増加している地域でのパトロールを集中的に行うことで進行中の犯罪に素早く対応し、また犯罪者に対する視覚的抑止力たることを狙っているそうですが、それでもこれだけ犯罪が増加しているというのはちょっと驚き。
おそらく車上荒らしは「僅かな金品であっても」窓ガラスを割ってそれらを奪うという行為を繰り返しているのだと思われますが、これ以外にも、車両の転売を狙った車両そのものの盗難、触媒やタイヤ/ホイールなどパーツを狙った盗難事件も増加しているといい、このままだと「おちおちクルマを停めることもできない」世の中になってしまいそうですね。
「リアハッチ開放駐車」を報じる動画はこちら
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