| ただし今回、これらのクルマを掘り起こし、売却することで新たな人生を歩み始めようと決意 |
なかいに相当に長い間放置されていた車両も
さて、世の中には様々な「納屋から発見された」希少車が報じられていますが、今回もまたそういったクルマたちが報じられています。
今回は英国ウェールズのカーディフにて眠っていたクルマたちを紹介していますが、いずれも長期間風雨にさらされており、「かなり」状態が良くないものばかり。
ただ、これまでの例とはやや異なり、これらのクルマが放置されることになった理由も明かされていて、それによるとこれらのクルマのオーナーはレイン・アダムソンさんなる人物。
今回の動画ではポルシェ912、ポルシェ924ターボ、ランチア・デルタ1.3、フィアット124スパイダー、そしてマツダ・ロードスター、BMW、メルセデス・ベンツなど、興味深いクルマが紹介されています。
ただ、残念なことに、破壊行為によって被害を受けた車も数台あり、BMW E30 318isはエンジンとフロントサスペンションを除いて、広範囲にわたって火災の被害を受けているもよう。
人生はいつも思い通りに行くとは限らない
そしてレイン・アダムソンさんが語ったのは「人生、いつも思い通りにゆくとは限らない」。
同氏によれば、結婚してわずか5年のうちに妻を含む家族が相次いで亡くなり、「眼の前に突きつけられた厳しい現実」に打ちひしがれて人生に対する希望を失ってしまった、とのこと。
果たしてレイン・アダムソンさんのコレクションは彼の心情を表すかのごとく、再び動くことを放棄してしまい、今に至るまで自然の力のなすがままとなっています。
ただ、同氏はようやく時計の針をすすめることに決めたと見え、自身のコレクションを売りに出すことを決意し、そして「トレジャーハンター」であるジョニー・スミス氏に連絡を取ったようですね。
そのコレクションの中身は「まさにカーエンスージアスト」ということがひと目でわかるもので、まずはマツダ・ロードスター。
コブラ製のシートが装着され、当時はけっこう活発に「走って」いたのかもしれませんね。
そしてロードスターがもう一台。
クローム仕上げのロールバーが装着され、こちらもかなり愛されていたであろうことがわかります。
こちらはE36世代のBMW。
こちらもまた別のBMW。
ポルシェ912は土中に埋もれる
そして今回の目玉は1965年製のポルシェ912。
ただしこちらは草木や土に覆われていて容易に救出することはかなわず、よってチェーンソーやカッターなど大掛かりなツールを用意しての作業です。
この下にクルマがあるの?というような場所をザックザック堀り、木もカットし、草も避け・・・。
ポルシェ912が出た!
その後は丁寧に、かつ慎重に車体を覆う土を取り除いてゆくことに。
ただし英国の鬱蒼とした気候にさらされていたためにボディにはサビが見られ・・・。
パネルとパネルとの間からは草が生える始末。
なんとか掘り起こすと、車体形状そのものはかろうじて保たれているようです。
フロントトランク内にはスペアタイヤやホイール(RSワタナベっぽいところがこの人の性格をよく表している)。
となりにはランチア・デルタ、そしてメルセデス・ベンツ190Eも見られ、(情熱を失う前は)やっぱりかなりのカーマニアだったことがわかります。
残念ながら、エンジンはもう使い物にならないかも。
室内はこんな感じ。
こちらはいくつか使えそうな(再生できそうな)パーツがありそうですね。
オーナーズマニュアルは意外やきれいな状態にて残っています。
その場所は住宅地の中にあった
なお、これまでの内容を見ると「どんな田舎なんだ・・・」と思ったりしますが、このシーンを見るに、この現場は全く普通の住宅地。
これらのクルマが埋もれていたすぐ横では新しく家が漢竹されており、山奥ではなくどこにでもある住宅地のようですね。
ただ、この一角のみが放置区画となっていて、土地そのもの、納屋や家屋が放置された状態となっているもよう。
おそらく当時は周囲含めて田園地帯だったのかもしれず、これだけ周りが変わってゆく中、レイン・アダムソンさんの時間だけが止まっていたということになりそうですが、これを機に、あらたな人生を歩みはじめてほしい、と思います。
英国にて掘り出された、希少なクルマたちを紹介する動画はこちら
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