アップルが新しくアップルカーの特許を出願！自動車業界初、「開閉式エレクトロクロマティックサンルーフ」

｜ まだまだアップルカーが発売されるかどうかは「謎」のまま ｜

アップルが自身のクルマに採用するほか、他社へと供給する可能性も否定できない

さて、アップルカーが実際に発売されるのかされないのかは全くの謎ではありますが、チョコチョコとアップルが特許を出願しているのは事実であるもよう。

ただ、これら特許はアップルカーに採用される可能性があるほか、他者に供給するためのものという可能性も否定できず、アップルが（アップルカーについて）言及しない以上、なんとも判断ができないところです。

なお、アップルカーそのものについては、様々なウワサがあるものの、アップルはトヨタ、ヒョンデやBMW、ほか様々な主要自動車メーカーと交渉を行ったものの、その方針などに折り合いがつかず、結果的に自社で開発を行い、オーストリアのマグナシュタイヤーに生産を委託することになったと報じられています（そこからも水面下で様々な動きがあるのだと思われる）。

今回の特許は「エレクトロクロマティック」

そして今回出願された特許を見るに、そのメインは「エレクトロクロマティック」。

これは電気的にガラスの明度を変更するもので、スイッチ操作のみで（物理的な構造物を用いずに）透明から不透明までを無段階に調整できるという可変透光性技術であり、2005年にはフェラーリの限定モデル「575スーパーアメリカ」、マクラーレンやランボルギーニの一部車種に採用されるほか、航空機などにも採用されています（リムジンにて、前席と後席との隔壁にも）。

よってこの技術そのものは「新しいわけではない」ということもわかりますが、アップルの特許において「新しい」のは開閉式となっていること。

エレクトロクロマティックは「通電させる」必要があるため、これまで開閉を伴うエレクトロクロマティック・サンルーフが（自動車業界において）採用されたことはないといい、しかしアップルがこれをはじめて開発した、ということに（この特許自体は2016年に出願され、2020年に変更がなされている）。

エレクトロクロマティックはこれからの「重要技術」

なお、こういったエレクトロクロマティック技術は、これから自動車が電動化そして自動運転化時代を迎えるに際し、ある意味必要な技術だとも考えられ、というのも「電気自動車ならではの広々とした室内を最大限に活かすためには広大なグラスルーフが必要で、そして広大なグラスルーフには（プライバシー上の理由もしくは遮熱上の理由にて）エレクトロクロマティックが必要だから（もしこれが採用されていなければ車内が灼熱地獄になるかもしれない）。※下の画像はキャデラック・インナースペース・コンセプト

そしてアップルは、そういった「ラウンジのような」クルマを実現するにあたり、さらなる開放感を与えようと考え、今回のようなサンルーフを装備したいと考えたのかもしれません。

ただしこのエレクトロクロマティックは非常に高価な技術なので、実際に装備しようとなると「プレミアムカーにしか」装着できないということになりそうですね。

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参照：Motortrend