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日本の自動車メーカーは中国でのEVシフトに乗り遅れ、そのシェアが4年連続で減少中。日産は45%、ホンダは38%、マツダは66%、トヨタは14%の販売減少

投稿日:2023/05/07 更新日:

トヨタ

| おそらくはフォード、GM、ステランティスなど「普及価格帯」のクルマを販売するメーカーも同様だと思われる |

これからの中国市場では外国の自動車メーカーが「中国のメーカーを追う」立場に

さて、先日開催された上海モーターショーでは「EV一色」といった状況であったそうですが、実際のところ中国における新車販売のうち3台に1台はEVとなるなどEVの販売が加速しており、しかし「EV分野において出遅れた日本の自動車メーカーがその恩恵を受けることができていない」という報道。

中国の自動車メーカーは「予想以上に先を行っている」

ここで数字的なものを見てみると、2023年第1四半期、中国における日系自動車ブランドの総販売台数は前年同期比32%減となり、日本企業が中国の新車販売台数に占める割合は2020年には24%であったものの、2021年には22%、2022年には20%、そして現在は18%といった感じで「年々減少」。

日産は2023年第1四半期の中国での販売台数が45.8%減少し、ホンダは38.2%、マツダは66.5%減少し、そしてトヨタとレクサスは14.5%の販売減少を記録しており、しかしもっとも大きなダメージを受けたのは三菱で、報道によると三菱は最近、中国でのアウトランダーの生産を3カ月間停止し、同国での販売不振を理由に7800万ドル(約105億円)もの一時的な損害を受けると発表しています。※スバルはもともと(幸か不幸か)中国依存度が低く、この影響を受けにくかったのだと思われる

ロイターの取材に応じたホンダの三部 敏宏社長は、中国のライバル企業が特定のソフトウェア技術で自社に勝っていると指摘し、中国の自動車メーカーが「予想以上に先を行っている」と語るなど、この現実は日本の自動車メーカーにとっても看過できない状況にあるもよう。

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一般的に日本の自動車メーカーは、中国のライバルの一部と比較すると、電気自動車やプラグインハイブリッドパワートレインの採用が遅れているとされ、たとえば日産シルフィは過去3年間において中国で最も売れた車であったものの、昨年はプラグインハイブリッドセダン、BYD「宋」にその座を明け渡したとされています。

さらに報道では「日本は、これまでの価格競争の中で最大の敗者だ。EVがより手頃な価格になればなるほど、これまでのコアな自動車購買層にとって、EVはより魅力的になる」とも述べており、現在の危険な状況についてレポートしていますが、この状況は「ほとんどすべての」中国国外の自動車メーカーに差し迫っている現実なのかもしれません。

一体なぜこういった状況に?

なお、どうしてこういった状況になったのかというと、一つ目の理由としては「中国がEVの製造と販売を推進したから」で、これによってEVがよりメジャーになったものと思われます。

二つ目としては、そもそも中国が電動技術においてアドバンテージを持っていたことが挙げられ、以前から電動バイク等の普及によって安くバッテリーやエレクトリックモーターを製造する技術を持っており、これによって安価にEVを製造することが可能な基盤が構築されていたこと。

そして三つ目は「中国は工業製品製造において必要十分な技術と設備を持っていたこと」。

中国ではかねてより「現地で生産を行うのであれば、(外資は)中国内の企業との合弁会社を設立せねばならない」という悪名高い法規があり、これによって外国の企業が持つ技術の多くが中国企業へと流出しており、さらに製造コストの安さを狙って多くの外国企業が中国に工場を建設していて、そこで現地採用した中国人が設計や製造に関するスキルを身に付け、「中国人だけで」EVメーカーを興せる土壌が整ったものと思われます。

中国BYDがさらに伸び、中国におけるEV販売でテスラを抜く勢い。さらに来年には2つのブランドを立ち上げてテスラを引き離しにかかる。なぜここまで伸びたのか?

そして駄目押しの四つ目としては、中国の自動車メーカーは「中国人の嗜好をよく理解している」ということ。

たとえば欧米や日本の自動車メーカーは「ハード優先」の設計を行い、それらをソフトウエアにてコントロールするという考え方で、つまりEVであっても「自動車」としての概念を崩していないものの、中国のEVの多くは「ソフトウエア優先」の設計を持ち、それを駆動するために十分な機能を持つハードを付与するという考え方を持っていると言われます。

つまり日米欧の自動車メーカーは「自動車」を作り、しかし中国の自動車メーカーは「スマホの延長」としてのクルマを製造していて、こういった思想の差異による「中国メーカーの躍進」はすでにスマートフォン業界にて怒った事実でもあり、これが自動車業界にて繰り返されようとしているだけなのかもしれません。

中国のEVメーカーは現在300社、さすがに中国政府も「多すぎ」と語る。しかし半年前には「400社」が存在し、6ヶ月で100社も倒産

ただ、日米欧の自動車メーカーが生き残る道も残されていて、それは「ブランド価値」だと考えられ、現在中国では富裕層を魅了する地元ブランドの存在に乏しく、そのため(中国依存度の高い)メルセデス・ベンツは「中国の自動車メーカーとの競合が発生するセグメントには注力せず、それらとの競争が発生しない高級車セグメントに集中する」とも。

さらには新型Eクラスでは「自撮りカメラ内臓」「TikTokのプリインストール」など中国市場を意識した仕様を与えており、つまり「中国車を追う」姿勢を見せており、今後、日米欧の自動車メーカーが生き残ろうとするならば、そのメーカーなりの強みを活かした戦略の採用、さらには中国市場を意識した仕様の採用が不可欠なのかもしれませんね。

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参照:Reuters, etc.

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  • この記事を書いた人

JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

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