とんでもないロレックス・デイトナがオークションに登場予定。
なんと「ポール・ニューマン本人が身につけていたロレックス・デイトナ」で、落札価格はおそらく1億円を超えるとの予想。
※それでも最近落札された「ロレックス最高額」は6億円弱なのでこれには遠く及ばない
誕生50周年を迎え5世代を数えるロレックス・デイトナですが、最も人気が高いのは第三世代の「Ref.6263」、とりわけポール・ニューマンが身につけていた「ニューマン・ダイヤル」と呼ばれるホワイト文字盤にブラックのスモールダイヤルが配置されたもの(いわゆるエキゾチックダイヤル)。
この世代のデイトナは比較的径が小さく、ケース直径は37ミリ。
加えて風防も樹脂製となっており、現在の高級仕様とはまた別のイメージがありますね。
なお、ポール・ニューマンがデイトナを使用しはじめたのは夫人からプレゼントされたのが起源とされますが、レーシングドライバーとしても活躍していた彼はデイトナをいたく気に入り、レース活動中はもちろん、プライベートでも身につけるなど大切にしていたようですね。
ちなみにブラック文字盤にホワイトのスモールダイアルを持つものや、オイスターベルトのほかにジュビリーベルトを装着したモデルを身に着けている姿も写真に収められており、今回出品されるのはその中の一本。
この個体は1969年にポール・ニューマンの妻、ジョアンナさんがティファニーで購入したもので、ケースバック(裏蓋)には「DRIVE CAREFULLY」「ME」という刻印があり、実際にこれを身に着けてル・マンに出場し2位に入賞するなど、「ドラマ」の詰まった一本ですね。
デイトナは世界的に人気ではありますが、日本だとステンレススティール、そしてブラックダイアルが圧倒的支持を集めます。
欧州だとステンレスとゴールドとのコンビ、アメリカだとゴールドのモデルも人気ですが、日本だと「それらはサッパリ(不人気)」。
加えて日本には熱心なデイトナのコレクターも多く、ポール・ニューマン所有と同じモデルには1000万円~1500万円の値がつけられていることもあり(それを考えると本人が所有していたデイトナの1億円は安いように思える)、日本人コレクターも今回のオークションには参戦するかもしれませんね。
日本で「デイトナ」の人気が出たのは90年代に入ってからで、それまで「ロレックス」といえば「デイトジャスト」、とりわけコンビモデルが大人気。
つまりはバブルの頃にアクセサリー感覚で選ばれており、当時デイトナやサブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラー/エクスプローラーⅡといったモデルは「不人気」の部類。
よって80年台後半まではデイトナの新品も割引されて「50万円くらい」という信じがたい価格で販売されており、今になって「無理してでも買っておけばよかったなあ」と思います(当時は手が届かず37万円のGMTマスターⅡを購入するのがやっとだった)。
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