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レース用のランボルギーニ・ディアブロGTR/SVRを公道仕様にコンバートし乗っている人が日本にもいた!その細部を見てみよう

2019/04/16

あわせてディアブロGTも見てみよう

さて、京都は二条城にて開催された「コンコルソ・デレガンツァ2019京都」。
総勢50台ものクラシックカーが一同に集いますが、今回はその中でもランボルギーニたちを紹介したいと思います。

展示されていたランボルギーニはミウラ、カウンタック、ハラマ、ウラッコ、ジャルパ、LM002、ディアブロといった面々ですが、その中でもディアブロを見てみましょう。

Lamborghini Diablo SVR(1996)

ディアブロSVRは「SV」をベースとしたレーシングカーで、生産は34台のみ。
ディアブロSVそのものは1996-1999年に製造された後輪駆動モデル(これはレーシングカーではなく公道走行可能な市販車)で、エンジンは5.7リッターV12、出力は530馬力というスペックを誇ります。

そしてこのSVをレース仕様へと大幅に改造したのがSVRで、車体重量は150キロも軽量化。
ライトも省かれ、もちろんエアコンも「レス」となるようで、走行時に風を室内に取り入れるためにドアミラーからダクトを引っぱっていることもわかります。

そんなスパルタンなSVRですが、ナンバーがついているところを見ると、なんとこの個体は公道走行可能な仕様へとコンバートしている、ということになりますね。

(追記と訂正)情報をいただき、実際には「SVのレーシングバージョンがSVR」なのではなく、「SVRがまず先にあり、そのロードバージョンがSV」というのが正しい開発経緯とのこと。加えて、今回のディアブロSVR/ディアブロGTRは、コンコルソ・デレガンツァへの出展にあたり、本来の姿(レース仕様)へと近い形へと戻しての展示だそうです(このまま公道を走行するわけではない)。

よって本来ヘッドライトがある位置にヘッドライトはなく(フロントバンパー内にライトが埋め込まれている)、ホイールも完全にレース用。

ルーフのエアスクープは「ツイン」で、走行風をエンジンルームへと送り込むことに。

リアには巨大なウイング、そしてやはり巨大なディフューザー。
エアジャッキ用のアダプターも見えますね。

Lamborghini Diablo GT(2000)

ランボルギーニ・ディアブロGTはランボルギーニが「レース用のディアブロGT2を公道仕様に変更して販売した」80台限定となる希少車。

上の「ディアブロSVR」が私的に「公道仕様へコンバート」されたものだとすると、このディアブロGTはランボルギーニによって「公的に」公道走行可能なスペックへと変更された、というのがその違い。

本来は、この「ディアブロGT」でもとんでもないクルマであるはずなのですが、隣に並ぶのが「ディアブロSVR」「ディアブロGTR」ということもあり、なんとなく普通のクルマに見えてしまうという妙な錯覚を起こすことに。

なお、ディアブロGTのリアウイングやサイドステップなどはカーボン製。
エンジンフードはよく見ると「ボンピン」仕様で(はじめて気づいた)、これは現代の「アヴェンタドールSVJ」につながる部分なだと言えそうです。

ランボルギーニ・ディアブロGTのボディサイズは全長4430ミリ、全長2040ミリ、全高1115ミリ。
エンジンは6リッターV12、出力は575馬力、車体重量は1460kgというスペックです。

なお、この「1460kg」は、公道仕様として販売されたディアブロの中では「最軽量」。

Lamborghini Diablo GTR(2000)

そしてこちらはディアブロGTR。
これはディアブロ「GT」をベースにしたワンメイク用のレース車両で、生産台数は30台。

こちらもやはりレース用車両を公道用にコンバートしたもので、ドアミラーステーの間から取り入れた風を室内へと流しています。

フロントにはキルスイッチ、フロントフードはボンピン仕様。
ヘッドライトは「日産フェアレディZ(Z32)」からの流用品ですね。

もともとレース用車両ということもあり、後方視界は「ゼロ」。

そのためエアジャッキのアダプター部にカメラを装着。

まさかレース用のディアブロSVR、ディアブロGTRを公道走行用にコンバートしている人がいるとは思わず、そのオーナーさんの情熱(かかるコストや手間、実際に運転するには相当な苦労があるはず)には脱帽です。

他の画像は「Concorso d'Eleganza Lamborghini Diablo / Countach」にて保存中。

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