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アストンマーティン「ラゴンダ・オールテレーン・コンセプト」発表。デザインイメージは「ヨットとコンコルド」、自動車史上最大の革命と胸を張る”運転しない”アストンマーティン

2019/03/08

ようこそ、世界初のエレクトリック・ラグジュアリーブランドへ

新型ハイパーカー「AM-RB 003」、そしてまさかのミドシップ化された「ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプト」を発表したアストンマーティンですが、あわせて「ラゴンダ」も発表。

直近のラゴンダはその価格1億円ほどで「招待された顧客のみ」が購入できるというサルーンでしたが、アストンマーティンはラゴンダブランドをリブートし、「超高級エレクトリックブランド」として再登場させる、と以前にアナウンスしています(コンセプトモデルも公開済み)。

ラゴンダはロールスロイスに対抗しうるブランドを目指す

そしてアストンマーティンは、今回さらに進化した「ラゴンダ・オールテレーン・コンセプト(Lagonda All-Terrain Concept)」を発表していますが、同社は実際にこれをピュアエレクトリックカーとして2022年に市販することを目標としており、下記の通りサマリーを公開しています。※今のところ予定より1年遅れ

  • ラゴンダ・オールテレーン・コンセプトは、2018年のジュネーブ・モーターショーにて発表した「ヴィジョン・コンセプト」の進化版であり、ラゴンダのデザイン言語を体現している
  • ラゴンダ・オールテレーン・コンセプトは、ラゴンダが最初に発売する、ゼロ・エミッション・パワートレイン・テクノロジーを採用したモデルのプレビューである
  • 市販モデルのラゴンダは2022年から生産開始


なお、アストンマーティンによると、ラゴンダ・オールテレーン・コンセプトは「ウルトラスタイリッシュ」で、「究極の贅沢さ」を持ち、乗員をどのようなところにでも運ぶことができる、とのこと。

加えて、ラゴンダは「世界初のゼロエミッション・ラグジュアリーブランド」となることを掲げており、その核はもちろん「エレクトリック技術」、そして「自動運転」。
これは「地上を移動する手段としては、自動車の発明以来最大の革命」だといい切っており、アストンマーティンがラゴンダにかける意気込みが伺えます。

なお、ラゴンダ・オールテレーンコンセプトの初期デザインは「高級ヨット(たしかに車体後部はヨットっぽい)」、そしてインテリアのデザインは「コンコルド」にインスピレーションを受けたもの。

ちなみに「ラゴンダ」はもともとアストンマーティンとは別会社。
ラゴンダはイギリスにて1906年に設立された自動車メーカーですが、1947年にはアストンマーティン傘下に(正確にはデビッド・ブラウンがアストンマーティンとラゴンダ両方を買収した)。
今でもその流れを引き継いでおり、現在のアストンマーティンの正式な社名は「アストン・マーティン・ラゴンダ(Aston Martin Lagonda Limited)」。

ラゴンダはデビッド・ブラウンによって買収された後、1961年に「ラゴンダ・ラピード」が登場し、1974年にはアストンマーティンブランドから「ラゴンダ」が登場。
こうやって見ると「ラピード」「ラゴンダ」、そして「ヴァンテージ」「DBS」などは昔から様々な車種に使用されており(相当ややこしい)、これらが現代まで続いていることもわかりますが、これは「歴史の古い会社ならではの資産」だと言えます。

その後ラゴンダは1990年に一旦消滅し、2014年に「ラゴンダ・タラフ」として復活し、その後また姿を消して2022年に再登場、ということになりますね。

なおアストンマーティンが行うのは「自動車ビジネス」というよりは「富裕層向けビジネス」で、そのために自動車以外にもタワーマンションや潜水艦といった異業種にも進出。
よって新生「ラゴンダ」も、自動車というよりはリッチな人々の求める「ガジェット」に近い感覚で展開されるのかもしれません。

そしてラゴンダは、アストンマーティンが「スポーツ性能」を押し出しているのとは反対に、「運転しない」ことを標榜しており、同じ会社がこういった「正反対の」コンセプトを持つクルマを販売する、というのもまた興味深いところですね。

VIA:Astonmartin

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