| ロールスロイスは”ブラックバッジ”の投入で人気が沸騰した |
ベントレーがブライングスパー「ブラックライン」を発表。
これは通常だと「クローム」や「ポリッシュ」仕上げとなるパーツ類をブラックへと置き換えたもので、簡単に言うと「ロールスロイスのブラックバッジ」のようなイメージ(すでにコンチネンタルGTには導入済み)。
おそらくはロールスロイス「ブラックバッジ」が人気を集め、それがロールスロイス全体の人気やブランド価値を向上させていることを鑑み、おくればせながらベントレーもそこへ参入してきたのだと思われます。
なお、こういった「ブラックアクセント」オプションは最近だと珍しくはなく、レンジローバー、BMW、メルセデスAMG、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ等にも同様の仕様が存在。
むしろ「今までベントレーがフライングスパーに導入しなかった」ほうが不思議と言えるかもしれません。
「コンチネンタルGT ブラックライン」の購入比率は30%
そして「ブラック化」されるリストは多岐にわたり、フライングBマスコット、ラジエターベント、マトリックスグリル、サイドウインドウサラウンド、ドアアンダー、リアバンパーブレード、フロント/リアランプベゼル、ドアハンドル、エキゾーストパイプなど。
そのほかホイールは標準にて21インチサイズが装着され、こちらもブラックにダイヤモンドカットが施されたもの(22インチも選択可能)。
ボディカラーは17色から選択が可能で、初回生産に限り「プラス13色」が用意される、とのこと。
なお、すでにブラックラインを設定しているコンチネンタルGTについては、その販売の30%がすでにブラックラインで占められるといい、今回ベントレーは満を持してフライングスパーにブラックラインを設定したということになりますが、ベントレーいわく、これは「世界で最も先進的な高級グランドツーリング・スポーツセダン」だと表現し、その押しの強いエクステリア、クラス随一だとするインテリア、そして採用されるテクノロジーを強調。
一方で「メッキ」が好きな人も
なお、こういった「ブラックアクセント」については好みがはっきりわかれるところで、「メッキ」「ポリッシュ」といったキラキラしたパーツのほうが一般には好まれるようですね。
一方で、どうしてもこういったキラキラしたパーツに馴染めない人もいて、ぼくもそのクチではあるものの、とにかくメッキパーツは全部塗るか外してしまうわけですね。
現在乗っているランボルギーニ・ウラカンでもそれは同じで、マフラーエンド等がブラックになるオプションを選択したほかメッキエンブレム(Lamborghini文字)はボディカラー同色にペイントしており、ポルシェ718ケイマンについては、ウオッシャーノズルやリアの「PORSCHE」文字、ホイールをブラックに塗り、さらにテールパイプもブラックへと交換しています。
そして、こうした「キラキラが好きではない」人は、コンチネンタルGTのブラックライン販売比率同様に「3割」程度なのかもしれず、であればトヨタも「アルファード」などキラキラしたパーツを多用したモデルにブラックアクセントを装着すれば、今まで「キラキラが嫌で買わなかった」人の新規流入を見込めるのでは、と考えたりします。
話がそれたものの、フライングスパーそのものは6月に新型へと切り替わっていて、新設計のプラットフォームに後輪ステアリング、ベントレー・ダイナミック・ライド・サスペンション、先進的なドライバーアシスタンスが特徴です。
ベントレー・フライングスパー”ブラックライン”のインテリアは通常モデル同様に15色から選択でき、「使わないときは回転して隠れる」ローテーションディスプレイも装備。
エンジンはベントレー特有のW12、出力は635馬力。
トランスミッションは8速AT、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は333km/hを誇ります。