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ベントレーが第4世代の新型コンチネンタルGTを予告。なお「販売するベントレーの3台に1台がコンチネンタルGT」、そして初代はベントレーの売上を10倍に

ベントレーが第4世代の新型コンチネンタルGTを予告。なお「販売するベントレーの3台に1台がコンチネンタルGT」、そして初代はベントレーの売上を10倍に

Image:Bentley

| 新型コンチネンタルGTは「よりベントレーらしく」美しく高級、そしてパワフルに |

世界的に見て、ここまで支持される2ドアクーペはかなり珍しい存在である

さて、ベントレーはつい先日「V8エンジン搭載最終記念限定モデル」「その後に使用されるV8ウルトラパフォーマンスハイブリッド」を発表したところですが、今回はその新しいパワートレーンを搭載する新型コンチネンタルGTのティーザー画像を公開しています。

この新型コンチネンタルGTはV8ウルトラパフォーマンスハイブリッドを搭載する第一号となり、そして6月にデビューすることも明かされていて、ここでいったんわかっている情報を整理してみましょう。

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新型ベントレー・コンチネンタルGTはより流麗に、よりパワフルに

ベントレーはすでにW12エンジンを廃止することについて言及しており、よって新型コンチネンタルGTには伝統の(30年近く使用された)W12エンジンが使用されないということになりますが、しかし新しいV8 PHEVパワートレーンは「W12エンジン以上」の出力が約束されています。

実際のところ782馬力 / 1,000Nmという数字が公開されていて、さらにはピュアエレクトリックモードでは80kmの走行が可能だとされ、ベントレーいわく「ベントレーの105年の歴史の中で最もパワフルでダイナミックな性能を持つロードカーであるだけでなく、すべてのベントレーの代名詞である、手作りの豪華さと優れた素材を維持しながら、最も持続可能なクルマ」。

メカニズム面だと最新世代のシャシーテクノロジー を備え、これはトルクベクタリング+アクティブ全輪駆動、4輪ステアリング、電子リミテッドスリップディファレンシャル、48V電動アクティブアンチロールコントロール、最新のデュアルバルブダンパーなどによって”現代のベントレーを再定義”することに。

なお、パワートレーン、シャシー技術についてはフォルクスワーゲングループに属するという利点を最大限に活かし、ランボルギーニ(ウルスSE)やポルシェ(カイエン、パナメーラ)とも共通する技術やコンポーネントを使用しているものと考えられ、このあたりぼくが「VWグループのクルマはもっとも高いレベルの、そして広範に渡る技術を持っている」と考える所以です(ただしVWグループ全体において高い利益率を目指しているため、必ずしもコストパフォーマンスが高いというわけではない)。

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新型ベントレー・コンチネンタルGTは「バカラル」似に

新型コンチネンタルGTのスタイリング面では、これまでのコンチネンタルGTの流れを汲みつつも、より流線型に、よりフラッシュサーフェスに、よりダイナミックへと変化しており、予告されたとおりにバカラルに近いディティールを持つもよう。

たとえば「横にバー上の特記が設けられたヘッドライト」「明確な突起状プレスラインが設けられたリヤフェンダー(これは現行コンチネンタルGTにも採用されている)」などはその典型で、しかしリアの楕円テールランプ、楕円形テールパイプなど「コンチネンタルGTとしての特質」はしっかり主張しているように思います。

全体的に「シームレス」なデザインを持つもののしっかりとメリハリもつけられており、その立体感が新しい手法によって表現されたデザインを持っていると考えて良さそうですね。

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Bentley

ベントレー・コンチネンタルGTはこんなクルマ

そこで「シリーズ」としてのコンチネンタルGTに触れておくと、「ベントレーの再生の始まり」を告げるクルマとして2002年に発表され、その後文字通りベントレーのビジネスを変革し、その売上を10倍にまで伸ばした立役者。

コンチネンタルGTのデザインインスピレーションとパフォーマンス精神は、どちらも1952年の「R タイプ コンチネンタル」に由来しており、これは「当時の世界最速の4人乗り車」だったそうですが、ベントレーはこのコンセプトを再定義し、大陸(コンチネンタル)を横断するための長距離巡洋艦という意味にて「コンチネンタルGT(グランドツアラー)」という名称を与えています。

そして興味深いのは、このコンチネンタルGTは、R タイプ コンチネンタルと同じ3つの主要なデザイン、つまり「パワー ライン、ハンチ、傾斜したルーフライン」を採用していたことで、これがベントレーらしさを感じさせる主要因となっています(さらに、長いリヤオーバーハングもベントレーらしさのひとつの要素である)。

ベントレー

このコンチネンタルGTの影響は劇的であったと言ってよく、4年以内にベントレーの年間販売台数は約1,000台から10,000台以上に増加し、この成功を引き継ぐ第2世代コンチネンタルGTは2010年にパリで発表されたのち、同年10月から注文が開始され、2011年初めに納車が開始されています。

この第2世代コンチネンタルGTは当初W12エンジンとともに発売されるものの、その後には新開発の4.0リッターV8エンジンが導入され、2018年には第3世代(現行モデル)へとバトンタッチし、ここでは新しい専用プラットフォームをベースとして新しいエンジン、新しいサスペンション、新しいエレクトリックアーキテクチャ、新しいテクノロジー、新しい内外装デザインが取り入れられ、ラグジュアリーGTとしての新しいベンチマークを再定義することに。

コンチネンタルGTは過去20年にわたって速度記録を更新し、世界中のチャンピオンシップや耐久レースで優勝してきたという実績を持ちますが、コンチネンタルGTはベンテイガに次いでベントレーで2番目に売れているモデルだとされ(この時代、2ドアクーペがここまで売れるというのは非常に珍しい)、メルセデス・ベンツ、アウディ、BMWをも寄せ付けない人気を誇っており、実際に「販売されたベントレーの3台に1台がコンチネンタルGT 」。

そしておそらく、新型(4代目)コンチネンタルGTはこれまでのコンチネンタルGTの成功を「上書き」することになるものと思われ、非常に大きな期待がかかります。

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参照:Bentley

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