| 設定されるのはコンチネンタル GT、コンチネンタル GTC、フライング スパーのみ、残念ながら入手できるのは北米の顧客だけである |
ベントレー「エディション8」の価格は未公開、ただしオプション全部入りであればとんでもない金額であると思われる
さて、ベントレーは先日新しいV8ハイブリッドパワートレーン、”V8ウルトラパフォーマンスハイブリッド”を公開したところですが、それにあわせて現行のV8エンジンへの「お別れ」特別仕様車として、エディションV8なる一連の限定シリーズを投入しています。
なお、このエディション8は「コンチネンタル GT、コンチネンタル GTC、フライング スパー」の3車種にて構成され、”あらゆる種類の象徴的なベントレー モデルを駆動してきた数十年にわたる V8 の卓越性”に敬意を表している、とのこと。
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ベントレーのパワートレーンはこれをもって新世代に
先ごろベントレーは30年近くも継続されたW12エンジンを廃止すると述べており、そして今回この(現行世代の)V8エンジンの生産を終了することになるため、将来のベントレーは「V8プラグインハイブリッド1本」となる予定ですが、W12エンジンはこの夏には生産が終了し、しかし現行V8エンジンには「もう少しだけ」時間が残されています。
まず現行V8エンジンは欧州市場にて段階的に廃止され、その後米国および他の市場でも徐々に姿を消すことになるものの、V8ウルトラパフォーマンスハイブリッドへと完全にチェンジするまでにはしばらく現行のV8エンジンが使用され続けることになり(現行V8エンジンの生産終了時期には明言されてない)、とくにベンテイガはもっとも長く現行V8エンジンを使用するモデルとなりそうです。
よって今回「ベンテイガ以外の」モデルが”エディション8”として登場することとなっていて、ベントレーによれば(外装のブライトワークがダーク仕上げとなる)ブラックラインをはじめ、(ベントレーのパーソナリゼーションプログラムを担当する)マリナーによるパーソナルコミッショニングオプションのほとんどが装着されている、とのこと。
たとえばボディカラーはマリナーの拡張ペイント「60色」から選ぶことができ、セルフレベリングホイールバッジといった細かいオプションも装着済み。
さらには「ジュエル」フューエルフィラー キャップのほか、このシリーズ特有の「エディション8」バッジも取り付けられます。
車内には独特のステッチとヘッドレスト刺繍備えたコンフォート仕様シートが装備され、ダイヤモンドキルト仕上げのレザーを持つほか多くのベントレーに比べてユニークなスタイルが与えられ、もちろん「回転ディスプレイ」も装着されています。
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ベントレーは「ガソリンエンジン」の使用を継続
なお、繰り返しになりますが、ベントレーは「V8エンジン」そのものの使用を終了させるわけではなく、今後そのV8エンジンとハイブリッドシステムを新世代に移行させるというだけであり、「V8」という形式を持つエンジンそのものは生き残ります。
そしておそらく、ベントレーがV8エンジンをリニューアルして生き残らせるのは「予定よりも電動化の速度が遅いこと」を盛り込んだ修正計画を実行するためで、予定通りだとこれまでのV8をあと数年引っ張り、そのあとはピュアエレクトリックパワートレーンへとすっぱり切り替えるはずだったのだと思われますが、その「完全電動化」については様々な状況を鑑みて2030年以降へと先送りされてしまい、さすがに2030年まで「現在の」V8エンジンを引っ張り続けることは(環境規制等の関係もあって)難しいだろうという判断になったのかもしれません。
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そして今年にはすべてのモデルに「プラグインハイブリッド」がラインアップされるとも言われており、ベントレーはその後プラグインハイブリッド・パワートレーンにて”様子を見つつ(世の中の流れと歩調をあわせながら)”電動化を加速させることになるのだと思われます。
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参照:Bentley