英コーチビルダーがランドローバー・ディフェンダーを「スパイダー」化。究極の2人乗りのオフロード・グランドツアラーを目指し8台のみが製作される

｜　プロジェクト・カーンのこれまでの作品を見る限り、申し分のないクオリティを持つクルマとなるだろう　｜

価格は現在未公開、しかし過去の例から判断するに「非常に高価」なのは間違いない

さて、アストンマーティンやフェラーリのカスタムで知られるプロジェクト・カーンですが、今回は自社のコーチビルディング部門「フライング・ハンツマン」から”90スパイダー”なるランドローバー・ディフェンダー90のオープントップモデルを発売すると予告。

現在はCG画像が公開されたのみですが、プロジェクト・カーンはこれを「究極の2人乗りのオフロード・グランドツアラー」と呼んでおり、実際にかなり楽しそうなクルマとなるであろうことを予感させます。

参考までに、「オープントップのオフローダー」の需要は低くないと見え、少し前には「ヘリテージ・デザイン」からオープン化されたディフェンダーが案内されていますね。

ルーフは「取り外し式」

フライング・ハンツマンはディフェンダー90のルーフを思い切りよくカットし、フロントスクリーンの上部にフレームを設けないという「トップチョップ」スタイル。

リアセクションには車体と一体化したロールバー風のデザインが用いられ、その構造はまさに「スピードスター風」です。

ちなみにトップはキャンバス製の「デタッチャブル」で、使用しないときはシート後方の「コブ」の中に収納できるとのこと（トップの形状は非常に簡素で、ポルシェ718スパイダーを連想させる）。

オーナーは「自分専用」のホイールをデザイン可能

前後フェンダーはワイド化され、フロントグリルそしてテールランプ周辺が「ハンツマンのオリジナルデザイン」へ。

なお、現時点ではパワートレーンの変更についてはアナウンスされていないものの、おそらくは相当に高額になるであろうプライスタグを正当化するためにパワーアップが施されることになるのではと考えています。

そしてこのフライングハンツマン 90スパイダーの生産台数はわずか8台のみで、最初の 1 台は 2024 年第 2 四半期に完成する予定なのだそう。

ちょっと面白いのは8人のオーナーは、それぞれ固有のホイールをオーダーできるということで、おそらくボディカラーやインテリアの自由度もかなり高いと思われるために「ふたつとして同じ個体はない」ものと思われます。

プロジェクト・カーンの創業者にしてデザイナー、アフザル・カーン氏は「この新しいプロジェクトは、コーチビルディングの技術を自社と関連性づけ、保ち続ける」ものだとコメントしていますが、プロジェクト・カーンはこれまでにも別ブランド「チェルシー・トラック・カンパニー」からランドローバー・ディフェンダーやジープ・ラングラーなどのコンプリートカーを多数発表していますね。

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参照：Project Kahn