英国チューナー「カーン」のデザイナーが自身のためにフェラーリGTC4ルッソをカスタム！コンセプトは「毎日乗れる4人乗りスーパーカー」

｜　あまりに仕上がりが自然すぎ、どこをカスタムしたのかすらわからない　｜

「カーン」は長年にわたり独自のデザイン、高いクオリティにて根強い支持を誇る

さて、カーン・デザイン、チェルシー・トラック・カンパニーを率いるデザイナーのアフザル・カーン。

今回はいずれのブランドでもなく、自身の名義にて「自身のビジョンを形にした」というフェラーリGTC4ルッソ”グランドエディション”を公開しています。

このフェラーリGTC4ルッソ・グランドエディションの計画は2018年にスタートしたといいますが、一見すると「どこがどう変わったのかわからない」ほどの自然な仕上がりとなっていて、ここで「どこをカスタムしたのか」、その詳細を見てみましょう。

コンセプトは「毎日使える4人乗りのスーパーカー」

アフザル・カーンはこのフェラーリGTC4ルッソ・グランドエディションを製作するにあたり「毎日使える4シーターのスーパーカー」を目指したといい、そこがGTC4ルッソをベースに選択した理由なのかも。

加えて、日常性を損なうようなカスタムを行っておらず、さらには随所に「フェラーリの過去」へのオマージュが散りばめられています。

まず、フロントフェンダーは完全に新しく作り直され、これによってヘッドライト前後が短縮されて「コンパクト」に。

フロントグリルも新しくなり、両サイドにはライトが追加され（1957年のフェラーリ250テスタロッサをイメージ）、そしてフロントリップもやや張り出した形状となっています（フェラーリ・モンツァSP1/SP2にインスパイアされている）。

更にサイドのデザインも改められてエアアウトレットを中心とした構成へと変更されており、「ウイングレット」形状が与えられています。

そしてフロントフードとフェンダーへと繋がるラインとウイングレットの上部とを連結させるべくホワイトのアクセントが付与されており、これがフェラーリFTC4ルッソ・グランドエディションの大きな特徴となっているようですね。

ボディカラーはメタリックブルー、そしてホワイトのラインにイエローのブレーキキャリパー、ホイールはダイヤモンドカット仕上げを採用したフロント20インチ/リア21インチ。

今回パワートレインについては言及されておらず、よってエンジンは最高出力681ps（507kW / 690PS）、最大トルク513lb-ft（697Nm）を発生する自然吸気6.3リッターV12のままなのだと思われ、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動輪も4輪を維持しているものと思われます。

フェラーリが公式に発表したスペックだと0-62 mph（100km/h）加速3.4秒、最高速度208 mph（335km/h）という数字を誇っており、ワゴンボディといえども第一級の性能を持っているということがわかりますね。

このフェラーリGTC4グランドエディションにつき、しの価格、そして量産が行われるのかどうかについても言及されていませんが、この仕上がりを見た顧客から制作依頼が舞い込むことになるのかもしれません。

なお、カーン・デザイン、そしてチェルシー・トラックカンパニーはこれまでにも様々な個性的なカスタムカーをリリースしており、その独自性が光るとともに、それぞれのクルマやブランドの性質を伸長させるようなモディファイを施していることでも知られ、そのためかいずれも高い支持を誇っています。

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