| 2015年に「公道最速」を記録した男がいた |
現在、公道における最高速度記録は(ブガッティ・ヴェイロンによる)時速402.5km/hとのこと。
これはアウトバーンの速度無制限区間で記録されたものだそうで、もちろん「合法」。
そしてこの記録は2015年に達成されたものとされ、今回それを達成したラディム・パッサー氏がその時の様子を動画とともに紹介しています。
記録達成には4年かかった
なお、記録はポンと達成できたわけではなく、まずは2011年に記録へ挑戦。
しかしながら「気温が低すぎて」車両が最高速モードへと入るのを拒んだ、とのこと。
ブガッティ・ヴェイロンは最高速にチャレンジするには「第二の」いわゆるスピードキーを呼ばれるものを使用する必要があり、これはいったん車両を停止させ、スピードキーをサイドシルに差し込むことで車両が「最高速モード」に。
車高がダウンしウイングの角度も最高速チャレンジに適したように調整されることになりますが、これは以前にShmee150氏が公開した動画によって確認可能(2:07あたりで出てくる)。
そして、パッサー氏の話によると、このキーを使用すればいつでも最高速が出せるわけではなく「条件」があり、車両側がその条件を認めた状況下でのみ、最高速チャレンジが可能ということになりますね。
さらにその1年後にもパッサー氏はアウトバーンへとヴェイロンを持ち込むもトランスミッションにトラブルが生じて速度を出せず。
そしてようやく「400キロを突破」できたのが2015年ということですが、かなりの苦労がそこにあった、ということになりますね。
なお、ヴェイロンの最高速度は公式には407km/hと発表され、その速度に達するには11キロの距離が必要で、ブレーキングには500メートルの距離が必要。
もちろん道路には他のクルマもいるので、最高速モードに入ったとしても一発チャレンジで最高速が出るわけでもなく、中には路面が荒れている区間もあるはずで、何度かの挑戦を行うことにもなり、かつフルスロットルで走ると燃料タンクが12分でカラになるので、気温の他にも交通状況などの条件が揃わないと「最高速」を出すのは難しい、ということがわかります(ガソリンの残量も考えねばならない)。
それでは動画を見てみよう
こちらが現在と当時の様子を織り交ぜて紹介する動画、「Bugatti Veyron - 402,5 km/h on autobahn」