| ブガッティ・ボライドは公道走行を考えておらず、おそらくはほぼ直管だと思われる |
こういった「超高額車輌をトラックに積む」動画はいつ見ても緊張する
さて、2度の延期を経てついに開催された屋外メインの新しいモーターショー、MIMO(=Milano Monza Motor Show)。
すでに会期は終了していますが、それに伴い会場から搬出されるブガッティ・ボライド(ボリード)の動画が公開されています。
そしてその動画ではボライドのコールドスタートの様子が納められており、そのサウンドがあまりに異次元だとして話題に。
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ブガッティが時速500km/hを達成可能な「ボライド(ボリード)」発表!出力1850馬力、重量1240kg、パワーウエイトレシオは0.67
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ブガッティ・ボライドはこんなクルマ
ブガッティ・ボライドは「ブガッティとして何ができるか」に挑戦したモデルであり、とくに軽量化に注力がなされたクルマ。
搭載されるエンジンはシロンと同じ8リッターW16、しかし出力はシロンの1,500馬力から1,850馬力へ。
そして驚くべきは車体重量で、なんと1,240kgに収まり、これによってパワーウエイトレシオは「聞いたことがないような数字」の0.67。
この重量を実現するに当たってブガッティが用いた手法は主に「チタン製ボルト」「3Dプリントされたチタンパーツ」だそうですが、ブガッティは少し前から、チタン合金製パーツを3Dプリンタによって成形する手法を研究しており、このボライドは「現時点における、その集大成」ということなのかもしれません。
さすがにパワーウエイトレシオ0.67だけあってブガッティ・ボライドのパフォーマンスは凄まじく、”シミュレーション上では”0-100km/h加速2.17秒、0-200km/h加速4.36秒、0-300km/h加速7.37秒、0-400km/h加速12.08秒、0-500km/h加速20.16秒。
理論上の最高速は「時速500キロ以上」、そして加速にかかるGは「2.8」。
さらに(理論上ですが)サルテ・サーキット(ル・マン24時間レースに使用されるコース)を3:07.01、ニュルブルクリンクを5:23.1秒にて走ることができる、とされています。
なお、このニュルブルクリンクにおけるタイムは、市販車/レーシングカー問わず最速を誇るポルシェ919ハイブリッドEVO(5:19.55)のわずか4秒遅れ。
このブガッティ・ボライドについては、FIAの定める安全基準を満たしているとのことなので、もしかするとル・マンのハイパーカークラス等、なんらかのレースに参戦する可能性があるのかもしれません
そのサウンドはあまりにも暴力的だった
そしてこのMIMOは上述の通り「屋外メイン」であることが特徴で、メイン会場はミラノのドゥオーモ広場。
ここを中心にしてスフォルチェスコ城広場やスカラ座広場などに120台ものクルマやバイクが展示されています。
ブガッティは今回シロン・スーパースポーツ、そしてこのボライドを展示していますが、会期が終わってブガッティのスタッフがシロン・スーパースポーツ、そしてボライドを搬出することに。
まずはコクピットに乗り込もうとするものの、相当に「狭い」ようです。
メーターはフルデジタル。
そして周囲にはエンジン始動を期待する人だかり。
ここでエンジンを始動しますが、爆弾が落ちたんじゃないかというほどの破裂音が轟き、その凄まじさは画面の右側で余裕をかましていた男性が驚きのあまり飛び上がってしまうほど。
その後はドアを開けたままボライドを移動。
そして積車へとボライドを積み込みますが、あまりの車高の低さにかなり苦労しています。
スタッフがプロレスのレフェリーのような姿勢で「そこを擦らないか」チェック中。
超ギリギリ!
その後は無事に積車のコンテナ内へ。
うまく載ったはいいものの、ドアが開くのかどうかはちょっと疑問です。