ブガッティ・ヴェイロンのホイールが競売に！即決価格300万円超なるも新品価格の1100万円よりはまだ安そうだ・・・

｜　ランボルギーニやポルシェにも装着できるらしいが、さらにタイヤを購入してまで装着する意味はあまりなさそう　｜

ブガッティの維持費はやはりハンパないようだ

さて、ブガッティ・ヴェイロンのホイールがebayに登場。

ブガッティ・ヴェイロンは1001馬力という「市販車としては驚愕の出力」をもって登場し、その最高速はじつに400km/h以上を標榜していますが、そのパワーを路面に伝え、前人未到の速度域でもグリップを確保することになるのは「ホイールとタイヤ」です。

このヴェイロンの性能を支えるホイールについてはイタリアのOZが製造を行っており、サイズは直径20インチ、幅10インチというものですが、1920年代のブガッティ・タイプ35のホイールをモチーフにしており、当時のレーシングカーに採用されるホイールの固定方法を模した意匠を持っています。

ブガッティ・ヴェイロンのホイールは新品で購入すると1000万円を超えるというが

なお、ブガッティ・ヴェイロンのホイールは非常に特殊な構造を持っており、通常のホイールとタイヤのように「噛み合わせる」のではなく、ヴェイロンの場合は「接着する」ことになりますが、そのためにタイヤ交換2～3回に一回はホイールを交換する必要があり、タイヤが摩耗しなくとも（接着剤が劣化するので）18ヶ月～24ヶ月でタイヤを交換しなくてはならない、とも言われています。

さらにこのタイヤは非常に特殊なために4本セットで450万円くらいの出費を余儀なくされるといい、このあたりが「ヴェイロンの維持費が非常に高額な理由」にもなっているわけですね。

ちなみにホイールについているリングのようなものは、ポリエチレンとラバーとでできた「リングインサート」。

これはタイヤがパンクした祭、タイヤが完全に潰れてしまうことを避けるために装着されているパーツであり、この姿を実際に見るのは「はじめて」です（解説用のイラストでは見たことがあるが）。※ヴェイロンのタイヤはランフラットではあるものの、そのパワーを考えて「二重の安全策」を講じたのだと思う

出品者の情報によると、このホイールは、マンソリー製のチューニングキット一式（ホイール含む）を取り付けるために新車のヴェイロンから取り外されたものだといい、5穴とPCD130という組み合わせはポルシェ、ランボルギーニ、アウディ、ベントレーなどフォルクスワーゲングループの多くのクルマに適合し、一部フェラーリやルノー、プジョーのバンにも装着できる、とのこと。

ただ、このホイールを入手できたとしても（即決価格は300万円以上）タイヤを手に入れるコストも必要になるので、このホイールを自身の車両に装着する意味は薄いのかもしれません。

そう考えると、このホイールを「足」にして、上にガラス天板を載せてテーブルとして使用したりするほうが「まだ現実的」なのかもしれませんね。

一方、シロンではずいぶんメンテナンスコストが下がったようだ

参考までにですが、ヴェイロンの後継モデルであるシロンでは、そのホイールとタイヤとの接合方法が「普通のクルマ」とおなじになったといい、たしかにホイールセットは「半額以下」の550万円、そしてタイヤは「コンフォート系（ミシュラン・パイロットスポーツPAX）」だと90万円くらい。

ただしグリップを最大限に追求したミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2Rだと450万円に価格が跳ね上がるそうですが、これでもまだヴェイロンのタイヤよりは安価に収まり、シロンの維持費が下がったというのは本当のようですね（ヴェイロンの維持費はプライベートジェットよりも高価だと言われる）。

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参照：ebay